2021-03-03 第204回国会 参議院 予算委員会 第3号
我が国は、九〇年代より会計ビッグバンや証券市場改革を実施し、直近ではコーポレートガバナンス・コードを強化しました。その効果もあってROEが上がったようにも解されておりますが、このグラフを見ますと、その付加価値が海外に流出しているものと推定されます。最近では、欧米では逆に、BRTやダボス会議で、あのとき日本がまねした株主第一主義を見直して、ステークホルダー第一主義への転換を提唱し始めました。
我が国は、九〇年代より会計ビッグバンや証券市場改革を実施し、直近ではコーポレートガバナンス・コードを強化しました。その効果もあってROEが上がったようにも解されておりますが、このグラフを見ますと、その付加価値が海外に流出しているものと推定されます。最近では、欧米では逆に、BRTやダボス会議で、あのとき日本がまねした株主第一主義を見直して、ステークホルダー第一主義への転換を提唱し始めました。
一般的に、利益が例えばあの企業は十億あった、それが会計処理の変更によって、このところ会計ビッグバンというような会計処理の変更がたびたび行われております、そんなことで、会社の方は一生懸命頑張って売り上げは前期と変わらない、ところが、利益が圧縮されたというようなことになるわけですね。会計というのはそういうものなんだということを、ひとつよく頭に入れていただきたいということがまず第一点でございます。
次に、会計ビッグバンと申しますか、御存じのとおり、このところ企業の世界では、連結が入ったり、また時価会計が入ったり、また年金会計と申しまして、今まで各企業の積み立ての基準が不足しておった、これを積み増さなきゃいかぬということで、大変な状況のようでございます。 この二〇〇一年三月期から、売買目的の有価証券の時価評価が始まりました。また、退職年金会計が導入されたわけでございます。
それで、さっきの会計ビッグバンのことに戻るわけでございますが、今、連結だとか時価会計だとか、また年金会計だとかと、こういうように大きく企業経理が変わっておるわけで、日本経済全体に大きな影響を与えておるわけですけれども、このような会計ビッグバン全体について、柳澤大臣の御見解をお伺いいたしたいというふうに思います。
御存じのとおり、現在、会計ビッグバンと言われるような状況にございます。これは、二〇〇〇年三月期までに連結会計が入る。二〇〇一年三月期に、今回の税法でも改正されておるわけでございますが、売買目的の有価証券が時価会計になる。また、持ち合い株については、その翌年の二〇〇二年三月から適用される。