1975-11-05 第76回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号
こういうものがいろいろな災害の原因になるということもございますし、最近、特に国土保全あるいは水資源涵養あるいは自然保護というような問題が大きくクローズアップされまして、国有林に対するそのような要請が非常に高まっておりますので、昭和四十八年以降、新しい森林施業ということで従来の伐採方式を全面的に改定をしておるのでございます。
こういうものがいろいろな災害の原因になるということもございますし、最近、特に国土保全あるいは水資源涵養あるいは自然保護というような問題が大きくクローズアップされまして、国有林に対するそのような要請が非常に高まっておりますので、昭和四十八年以降、新しい森林施業ということで従来の伐採方式を全面的に改定をしておるのでございます。
実際には調査をした者の申し分によりますと、伐採したあと風倒木が出るおそれのあるような場所であるとか、あるいは伐採以前に相当その場所が疎開しておって、前生樹が相当出ている場所については、前生樹が相当伸びられるように、明るく切り開いてやる伐採方式もとっております。これは国有林もそう考えておりますが、そういうふうな場所におきましては平均二〇、三〇%以上に伐採しておるというところも散見されたものであろう。
いわゆる分散伐採方式を考えておるわけでございます。しかも沢通りであるとか峰通りというようなところにつきましては、天然林の状態でできるだけこれを残す。そういう場所はやはり渓流でございまして、淡水魚の生息する場所でもございます。そういった点はいろいろと環境等に影響を与えることもございます。
ただし、現在のところ、昨年以来国有林の伐採方式にいたしましても、大面積の皆伐は中止しております。特に保安林等におきましては、制限を五ヘクタールというふうに限定しておりますし、平地林におきましても二十ヘクタール以下というぐあいに、しかもそれを分散して、中には天然林を置くというふうな状態にしておりますから、そういう機械を入れましても必ずしも能率があがるというふうには端的にはいかぬと思います。
大面積皆伐は大幅に減らしまして、小面積の皆伐は実は里山のほうでやる、奥山は禁伐をやる、中間地帯は択伐の伐採方式をとるというような大体の方向はきめておるわけであります。
最近はその画一的な森林の伐採方式を改めまして、もう少し流域ごとにこまかい伐採をして、あわせて災害などの発生にも対処できる。森林というものは、健全に若い活力を常に注入をしながらやってまいることによって、木材の生産とそういった公益機能、両方を兼ね備えることができるという考え方から、いま基本的な検討をし直すことにいたしております。