1962-03-29 第40回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 第7号
ところが戦時中、戦後におきまして、相当過伐、乱伐が行なわれ、また保全工事が見捨てられておったということからいたしまして、相当、災害の多発が問題になって、昭和二十六年には、森林法の改正が行なわれまして、現在改正案が提出されておりますが、その前の森林法でございます——これによりまして森林全体の伐採制限制度をしき、ただいま造林保護課長から説明のありました造林の義務制度等も確立して参ったわけでございます。
ところが戦時中、戦後におきまして、相当過伐、乱伐が行なわれ、また保全工事が見捨てられておったということからいたしまして、相当、災害の多発が問題になって、昭和二十六年には、森林法の改正が行なわれまして、現在改正案が提出されておりますが、その前の森林法でございます——これによりまして森林全体の伐採制限制度をしき、ただいま造林保護課長から説明のありました造林の義務制度等も確立して参ったわけでございます。
従いましてこの伐採制限制度の運用を一そう適切にやらなければならぬという対象に対してはいまだ手薄だ、そういうことによって浮いてくるさまざまな手を重要な方面に注ぎたい、これがいわば今回の改正案の要旨の一点でございまするので、私どもといたしましては、そのまま手抜かっているというふうには考えておるというふうには考えておらぬわけであります。
そこで私どもといたしましては、一方において先ほど来の議論の中にもありましたように、森林の持つ公益的性格、公共的性格というものを考えますならば、もちろん異常な、そういうことを無視した伐採がされないということによりまして、必要な制限を加えながら、しかもしばらくおけば十分な生長をするものを数年早く切りましたために、それだけの生長量の減が損だというものにつきましては、伐採制限制度の対象にいたして、できるだけ
従ってこのいわゆる消費傾向からいたします需要の増大に対応する伐採促進といったようなことにつきましては、さしたる心配はないと考えまして、伐採の許可制度の対象からはずしまして届出制度の方に移行せしめ、そこで浮いて参ると申しますか、出て参りまする事務余力を用いまして、いやが上にも重要性を増して参ります針葉樹に対する伐採制限制度の運用の完璧を期して参りたい。
そこで一体林道がまずつくことによりましてその奥地が開発されるということと、あわせましてその奥地が開発されるような情勢というものが出て参ることによって林道が開設されるというような意味合いにおきまして、これらの関係はうらはらに相なろうかと思うわけでありますが、私どもといたしましては、広葉樹の伐採制限制度を取りはずすということによりまして、先ほども御説明申し上げましたように、決して急速に伐採が進行して、荒
そういうことからいたしますと、針葉樹の伐採に対する伐採制限制度というものの運営をできるだけ適切化することによりまして、これを中心にこの制度の運用をはかって参りたい。そのためには、比較的その必要性の薄くなっている広葉樹については取りはずしまして、そうしてこれらに伴う事務能力の捻出をはかってやって参る、こういうふうな考え方に立っているわけであります。
そこで、ただいま御説明申し上げましたように、近年の薪炭林需要というものは大体八千万石程度のところで、次第に漸減方向をとりながら、まあ横ばいをしておるということがあるわけでございまして、要するに、需要の非常な喚起によりまして、それがそのまま森林伐採を大きく刺激して参るというような要素は、薪炭林についてはまあ大体ないというように考えておりますことが一点と、それから過去五年にわたりまして、現在の伐採制限制度
それから従来のいわゆるパルプその他の工業原料として木材を使う部面が、それだからといって急速に広葉樹の面に大進出するということは、大体考えなくてもよろしいということになりますと、やはり問題は針葉樹で、針葉樹の方の手は、よほど伐採制限制度を上手に運用することにより完璧を期さなければならぬ。
この方にこそ伐採制限制度というものの一そう的確さを期して行かなければならぬ。そこで、私どもといたしましては、従来あってなきがごときといいますか、そういう言い方はちょっと語弊があると思いますが、そういう存在でありました広葉樹薪炭林の制限制度をはずすことによりまして浮いてくる手をもって、必要性の増しております針葉樹の用材林に対する伐採制限の実施に当てて参る。