1947-11-11 第1回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
一生産企業經營者として、若干の意見を申し上げてみたいと思います。なお實は資料はけさ十時過ぎにいただいたようなわけであまりこまかい數字は拜見しておりません。自然新聞等に出ましたような數字を基礎にして、意見を申し上げるようなことになります。はなはだ杜撰かもわかりませんが、あらかじめ御了承願いたいと思います。
一生産企業經營者として、若干の意見を申し上げてみたいと思います。なお實は資料はけさ十時過ぎにいただいたようなわけであまりこまかい數字は拜見しておりません。自然新聞等に出ましたような數字を基礎にして、意見を申し上げるようなことになります。はなはだ杜撰かもわかりませんが、あらかじめ御了承願いたいと思います。
また經營者の經營權をたな上げにして、政府がみずからこれの經營とか、指導に當りながら、しかもなお最後に企業經營者に責任を嫁しておるという點が、多分にこの法案に盛りこまれているように私は思いますが、そうでないですか。
いわんやこの官僚の經驗に乏しい人が企業經營者を自分に掌握することは、どうしても増産にならない機構だと思いますが、この點はいかがでしようか。
まあ國家の非常に貴重なる資金でありまするから、その資金の使途が最も重要な方面に流れるように、而もそれが企業經營者の不注意のために浪費せられることのないように、そういう點を十分に氣を付けさせて、これを監督するように考えておるようなわけであります。
今日は國家も企業經營者も、ほとんど豫算の大部分を皆人權費に使つて苦しんでおります。この人件費に浴せざる國民から生産者を除いた殘りのわれわれ消費者に至つては、どうして生活しておるのであろうか。ここに當局者は思いを及ぼしてほしいのであります。
○米窪國務大臣 民間の企業において勞働者との團體交渉によつて、この物價體系を崩すまでにならなくても、餘裕のある企業經營者においては、千八百圓以上の平均給與を、現在ある業種別によつては出しておる。從つてそれらのことについてはその企業のいわゆる經營協議會なり、あるいはその他の團體交渉によつてきめられていくのでございます。