2020-06-03 第201回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第4号
むしろ、韓国が高付加価値船の方に行っているわけですね、ドリルシップだとかLNGタンカーだとか、そっちへ行っていて、日本はむしろその裏を取って、その下を取りに行っているという、後でこの話はまたしますけれども、こういう状態にありますので、今までの常識、日本、韓国、中国の順番に高級なものを造っているという話ではもはやないということが大きな話。
むしろ、韓国が高付加価値船の方に行っているわけですね、ドリルシップだとかLNGタンカーだとか、そっちへ行っていて、日本はむしろその裏を取って、その下を取りに行っているという、後でこの話はまたしますけれども、こういう状態にありますので、今までの常識、日本、韓国、中国の順番に高級なものを造っているという話ではもはやないということが大きな話。
本造船所の生産高の四割程度が輸出のため、円高は非常に厳しい条件となっており、今後は高度技術を駆使し、技術的に他国の追随を許さないような高付加価値船、省エネルギー船、高速物流船の建造などに力を入れたいとのことであります。また、大型タンカーの分野では、韓国の賃金が日本の三分の一以下ということもあり、韓国に抜かれておりますが、一層の経営努力で対抗していきたいとのことでございました。
そういう意味では、臨時措置法の中に、不況だと言われておる造船業界の中にあっても大手の分野と中小の分野、例えば大手で建造する船舶は高付加価値船、LNG船とか砕氷船とか鋼造船とか超電導船、こういった特殊船に特定をして、一方中小手は一般船の建造を受け持つという建造分野を明確化する必要があるのではないか。
今度の利子補給でも、ここのところはかなり力を入れるところでございますし、また高付加価値船として将来相当期待をされるのではないかということなのでございますが、川崎重工に発注されておりましたLNG船の二隻、四十八年五月に契約されて、一隻はほぼ完成しているのだそうでありますが、実情がよくわかりませんので、もしおわかりでしたら教えていただきたいと思います。
早く計画造船制度を見直して、液化天然ガス、いまもお話出ておりますLNG船など、高付加価値船への融資対象拡大、融資条件の緩和などで、低成長経済に見合った形に改めて、日本船の失地回復に役立たしてほしいというような要望が出されております。これに対しまして、いま大臣と局長からはその姿勢をお聞きいたしましたが、こういう、改めて私お尋ねしますが、海運業界からの要望に対してどのように受けとめられますか。