1971-02-23 第65回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第4号
それからまた、人間生活そのものがいま非常に重大な不安感に襲われておる。いまのカドミウムの問題等、都市のいろいろの病気等も実はあげて水の汚染に原因するというふうに考えられておる。これは考え直さなければならないということを私は閣議で発言をいたしまして、付帯条件をつけて実は五十五兆円の総投資額に賛意を表しました。
それからまた、人間生活そのものがいま非常に重大な不安感に襲われておる。いまのカドミウムの問題等、都市のいろいろの病気等も実はあげて水の汚染に原因するというふうに考えられておる。これは考え直さなければならないということを私は閣議で発言をいたしまして、付帯条件をつけて実は五十五兆円の総投資額に賛意を表しました。
しかるに都市化というのは、私は人間生活そのものの体系といいますか、あるいは生活そのものの様式といいますか、そういうものが大きく変化してきているところ、そういうことなのだと思うのです。そこから生ずる問題は、ここで述べられているように単に交通問題を解決したところでなくなるというような筋合いのものでは私はないと思います。
また、そこまでいかなければ、現在の日本の高度成長などと言っておっても、人間生活そのものが非常な不幸な環境と不快な状況でそれはできないということになりますと、公債の発行ということまで私は、やはり財政当局も考えざるを得なくなる。こう実は腹づもりでいま若干隠忍自重しながらがんばっておるという状況でございます。
しかし、生産することによって人間がより向上して豊かな生活を築いていこうというところから科学の発達、文明の発展というところへ限りない人間の欲望が伸びてきたわけでありますけれども、しかし、ここまで限界に来ますと、人間生活そのものが脅かされるということになってくるわけであります。
それには今日までのいろいろの経済的理由があったのでございまするが、このままにしておきますと、御指摘のとおり人間生活そのものも非常にスポイルされるし、産業自体もかえってデメリットになってくるではないかというふうな心配も出てきたわけでございます。一般の国民の皆さんも、人間の幸福とは一体何ぞやということをあらためて考え直す時期に来ておるというふうに考えられるのでございます。
地方においては非常なスピードの過疎現象とか、都市におきましては非常な産業人口の集中があり、これに伴いまして御承知のような公害がたいへん著しくなり、都会に住んでおることが、従来は文化的なかつ豊かな生活を保障されておったのが、逆に人間生活そのものがだいぶ阻害されてきている、こういう状況に対処して、われわれ建設行政をやらなければならない、こう思う次第でございます。