1947-07-11 第1回国会 参議院 本会議 第15号
又自由処分、自由販賣ということになりますというと、これは当然買占めをやる人間が現われて参るのでございます。賣る方が自由に賣れるということでございますならば、他面買う方も自由ということになつて参ります。
又自由処分、自由販賣ということになりますというと、これは当然買占めをやる人間が現われて参るのでございます。賣る方が自由に賣れるということでございますならば、他面買う方も自由ということになつて参ります。
又人間の人間性から出ております生活欲求、生命の欲求も或る程度満たさなければならないのであります。割当を無理のない程度にいたしまして、勤労の結果によりまして農民が得ました余剰物は、その農民の自由処分に委せることこそ、正しい人間性に立脚いたしましたる現実の政治であるのであります。(拍手)(「そうだそうだ」と呼ぶ者あり)この結果によりまして初めて生産意欲を振起し、生産を増大する。
第二は、人間の本性である自由を認めることとなるので、生きた食糧政策が行われ、更に農村の好まざる統制の強化は、農民の増産意欲を阻害するので、この制度によりましてその弊害を除去することとなるのであります。第三は、供出割当制度の不合理による食糧の偏在は食糧問題解決の癌でありますが、この制度によりまして、初めてその不合理を是正し、円滑に、偏在せる食糧の流通が可能となるのであります。
おのおの行政機構が段々大きくなりますので、できるだけ少い數のものにして、能率をよくしていく、人間も少くしていく。特に最近は國庫の都合によつて、事業もどうしても以前のように大きく手を擴げていくわけにいかぬ現状であると思いますので、機構もできるだけ簡素にすべきではないかと考えます。
鷄一羽も、めんよう一匹も、やぎの一匹も飼えないような農家が全農家の約八割を占めるという日本の現状で、人間の食糧と同じようなものをときに食べるというような牛や馬のみをお考えになつて、將來の日本の農業經營をお考えになつたら、大いに間違いだと思う。その見解だけ今日はひとつ承つておきたいと思ひます。
でき得る限り、近い將來にそれを実現させて戴きたいと思いするが、丁度不幸にして只今できるだけ豫算を圧縮する、インフレを防止するために圧縮するというような時に際会いたしまして、果して十分にその御期待に副い得るかどうかということを危ぶみまするけれども、例えば刑務所職員のごとき殆ど人間なみの待遇を受れておらないのでありまして、これらは大藏大臣ともよく協議をいたしまして、閣議においても或る程度優遇の途を講ずる
統制会社の今までの弊害は、外の会社とか外の月給取よりも、統制会社は月給は割合に安いかもしれませんけれども、手当が七つも八つも出るわけでありますから、外から見ると、統制会社は独占事業のために会社そのものが贅沢であり、使われておるところの人間も非常に高給である。
もう一歩つつこんで申しますると、人間の本能を生かす。そうしたようなことによつて生産意欲の向上に努めさすということが、大きな指導面から考えても非常にいいじやないかと考えておりますが、ただ個人々々の自由はよくない。
(拍手) 次に昨今衆議院或いは新聞等、その他におきまして、散見或いは拜聽いたすのでございまするが、政府は近々の中に石炭の國家管理法案をお出しになるというようなお話でございまするが、新聞紙上で拜見いたしまするあの法案の内容を見まする時に、政府案はそれぞれの地方に石炭局というものを設けて、厖大な組織で沢山の人間をそこに使つてやつて行くというような考え方のようでありまするが、私は新たにかかる機構を作つて
二十八日も飯も食糧も攝らずに人間が生きていけるわけはない。この困難な食糧情勢打開のためには、芋を以てこれを救援するのであるというのが要するに農林当局の唯一の解決案のように伺つたのでありまして、誠に心細い次第であります。
既に新憲法においては、その前文において御承知の通り、「人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚する」と憲法に書いてあります。そうして「平和を愛する諸國民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」認めてあるのでありまして、伊東君が今日御質疑になりました諸点並びにその御意見は、帰するところこれらの点に準拠してお述べになつたものと了承いたしております。
一体社会党を第一党とまでさせた多くの働いておる人間は、社会党のこの政策の変更について、そうして、段階とは言うが、その段階に或る程度の社会主義的方向があるかということについて、非常な疑いを持つておる。それについては何も語つておらない。それから(「簡單」「打ち切り」と呼ぶ者あり)森戸文相は、プロレタリア独裁だとか暴力革命だとか……
○山村新治郎君 諸君、経済実相報告書、いわゆる経済白書は、わが國経済の危機の実相を、國民に知らしむべく発表せられたものでありますが、わが國現在の経済危機を、これを人間の病氣にたとえますならば、この白書こそは、病氣に対する診断書であると見ることができると思うのであります。ここに、希望なき診断書は國民の前に発表せられました。
なお、今日われわれは、経済の現状からして、この際官僚統制の範囲、あるいはその方法内容について、根本的に反省を加え、できるだけ個人の自由活動の余地を多くし、統制の内容にも人間性を活かして、新しい轉換を試みない限り、とうてい速やかなる経済再建も期待できないであろうし、すべて國家でやろうとすると、鉄道運賃あるいは通信費の大幅値上げを断行しなければならないような結果になつて、財政上からも許されないところの窮状
戰前よりもたくさん人間を使つておるのでありまするが、遊ばしておかずに、なぜ、そういう人々を有効にお使いにならないか。遊ばしておくことが民主主義だとか何とか、はき違えておるならば、大きな間違いであります。
言い換えますならば、單に漁業というものが魚をとつて國民を養うという點において重大であるということは言うまでもないのでありますが、同時に漁民自體の生活、漁民自體の人間としての解放、こういう點にもむろん重點をおいて考えなければならないと思うのであります。
併しながらこれは資産家階級それだけを指すのであるか、九五%の人間、働いておる人間の人格の独立と尊嚴を指すのであるか、今その必要なしというならば人格の尊嚴も独立もあつたものではない。物的基礎を與えるのか與えないのか、この働く者の民主主義というものは、現代世界の認めておるところである。又澎湃としてこれが世界に行われておるところである。又行われんとしておる力がます厖大きくなつて來ておる。
現在大衆の欲求は、実際食えないから、実際著るものがないから、実際住むものがないから、食わしてくれろ、著さしてくれろ、住宅を與えよという、最低の人間生活の保持のための切なる要求ではないか。これをしも國民の消費に対する欲求の旺盛なりとして、彈圧しようとするならば、人民に対して、これは死を強いるものでなくて何ぞや。まつたくこれはひどいことを言つておる。かくのごときには、実際吉田内閣でさえ言わなかつた。
その具体例については、枚挙にいとまがないほどでありまするが、一、二の例をあげてみまするに、供出の問題に関しても、正直に早く供出したものは價格が安く、しぶしぶだしておるところの人間には、放出物資、あるいはまた價格を値上げするというようなことや、また、侵略戰爭とも知らずに、今次大戰の犠牲となり、生命財産を失い、現在最とも弱き立場にあり、苦しみつつある引揚者、戰災者、いわゆる戰爭犠牲者に対しては、ただ單に
私は多くの人間と乏しい資源を以てこの窮乏日本を開拓して行くのには、科学の力というものが非常に重要である。科学技術というものがなければ、日本のこの経済危機は窮極においては切り拔けられないと存ずるのであります。もう一点は、單に自然科学のみならず、今日の日本の新らしい秩序を建設するにつきましては、正しい社会科学の認識が國民の間になければならん。
色々のことから考えまして、殊に戰時中の精神運動、強調された精神運動というものは、道義昂揚という誠に人間至高の目標を、実は野蛮な軍國主義という目的のために、或いは極めて卑俗な利潤追求という目的のために、この最も高いものを一つの手段としたというところに、多くの國民の反感を買つたのではないか。
私は昨日もここの席で申されましたように、人間のすることには限りがあると思うのであります。これをいかなる法律や、いかなる規制を以て、或いはいかなる警察力を以てしても、人間の個々の行動まで一々指図することはできないのであります。
人間の生活の喜びでありまする自由を獲得するということが終局の目的でなければならないのでありまするが、現在の社会において果して國民全般の中に大多数の人々がこの自由を得られておりましようか。得られていない。自由が少数の人に握られて、大衆は自由を獲得することができないということを公平にしたいというのが我々の考えであります。(拍手)その意味において、できるだけ分配を公平にして行かなければならない。
かようにして、あたらしい義務教育の新制中学といたしましては、よい人間、よい市民のための普通教育とともに、各地方に應じた、働く國民をつくらなければならぬ。この二つのものを併せつつ、新しい中学は教育を行うていく建前になつておるのであります。ただ、できてまだ日が短かいところから、十分にその趣旨が徹底いたさない点もありまするので、この点は將來大いに努力いたしたいと存じております。
併しながら民主主義は倫理的に考えまするならば、お互いに人間というものが人間の人格を尊敬し合うということが、基本的な観念でなければならないと思うのであります。そうした倫理的な民主主義的観念は一切のものに表現せられて、我々の日常の生活の態様とそれがなるのでなければならないものであると、このように私は考えるのであります。
私どもは、軍國主義の完全敗北とともに、たとえ人間を人的資源などと考えるほどに堕落した人間観、非人格的な人間観、人間性を否定するところの哲学が、軍國主義とともに完全に打ち砕かれましたことを喜ぶものであります。(拍手)しかし一旦汚された人間性の尊嚴の回復は、單に人格の尊貴が憲法に規定せられただけで実現するとは考えられないのであります。
思うに、人間生活を規律いたしまする政治原理としての民主主義は、十八世紀時代より進展いたしまして、歴史的幾多の変轉を経て、第一次、第二次世界戰爭の後におきまして、ここに初めて世界共通の新生活原理として発見せられるに至つと考えるのであります。西洋文化は御承知の通り、ギリシャ文明、キリスト教文明、近代科学の集積であると思うのであります。
思うに、人間生活を規律いたしまする政治原理としての民主主義は、十八世紀時代より進展いたしまして、歴史的幾多の変轉を経て、第一次、第二次世界戰爭の後において、ここに初めて世界共通の新生活原理として発見せらるるに至つたと考えるのであります。西洋文明は、ギリシヤ文明、キリスト教文明、近代科学の集積であると考えるのであります。
しかして多少の非難が、人間ですからありまするが、当選した練達の士は、自分の欠点を大いに改めて善処して戴いたならば、誠に結構と信じます。発言終り。(笑声) 〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕