2019-05-28 第198回国会 参議院 農林水産委員会 第12号
○参考人(高篠和憲君) 先ほどの御質問の国有林、急であったり奥地があるということで、それを自然林に戻したらという、私自身も実はそう思っていまして、やはり海外と戦う、戦うといったら大げさですけれども、勝負していくために、やはり効率の悪い急傾斜地で人工林化して再生していくというのはやっぱり効率悪い。
○参考人(高篠和憲君) 先ほどの御質問の国有林、急であったり奥地があるということで、それを自然林に戻したらという、私自身も実はそう思っていまして、やはり海外と戦う、戦うといったら大げさですけれども、勝負していくために、やはり効率の悪い急傾斜地で人工林化して再生していくというのはやっぱり効率悪い。
そういうことは、人工林化を無理にやった、その後を放置した、その責任だというんですが、全部正しいかどうか分かりませんよ、全部正しいかどうか分からぬけれども、あるわあるわ、やってみる必要はある。天然林化、複層化、それについてのお考えあれば。
なぜならば、全体のバランスから考えて、村の中にある、少し人工林になり過ぎちゃったところ、要するに、本来であれば循環林、いわゆる天然林で、天然更新にしなければいけないところまでも人工林化をしてしまった。経済に合わないんですね。基本的にはコストも非常に高くつきますし、本当に、経済林として植林をして、いわゆる植林をすべきところでなかったところに植林をしている例はたくさんあるわけです。
たくさんえさがあったところが人工林化されて、しかも手入れが行き届かないためにえさが少ない。一方、里の近くの林はより自然の状態に戻ってえさが多くなってきている。しかも、休耕田が増えて人が仕事をしているということも減った。山に向かっていた人の領域がどんどん縮小してきて、イノシシの領域が山から下りてきた。
地元の経済振興ということで、ワサビ栽培と御指摘がありましたけれども、例えばワサビ栽培などは、そもそも自然林を伐採し、杉の人工林化が進んだ結果、森の保水量が減少し、肥料となる有機物の補給が途絶えて、生物相が貧弱化したことの影響であると考えます。すなわち、これまでの官僚主導による林野行政の失敗のツケと見るべきであります。
人工林化をいたしまして、そういう点でいきますと、一つは、まだ人工林が生育途上にあるということでございまして、若い林が多いわけでございますので、そういう点での根の発達ということがあるのではないかというふうに思います。
○政府参考人(加藤鐵夫君) 今、法文をお引きになってお話があったところでございますけれども、そういった広大な森林資源を有する地域をどういうふうに利用、管理をしていくのかということでございまして、その後、例えば人工林化ということも進められてきたわけでございまして、今そういったものをきちっと管理をしていくということが必要になるわけでございます。
野生鳥獣の生息環境は、人工林化、秋の実りの多い少ない、気候の影響などで毎年変化し、それに対応して被害の態様も変わっているはずですが、現実には、生息環境の調査もなく、年中行事のように有害駆除で毎年捕獲枠をこなすという手法が続いています。
○中林委員 今おっしゃった事業の最初の目的は、雑木林の人工林化、人工林を植えていくということだったと思うんですけれども、それの長期目標は既に九〇%を超えて、私は目標は達成しているんじゃないかというふうに思うんですね。 二十六年前から始まっているこの事業ですけれども、三十二路線で二千二百キロメートル余りということで、完成したのは一路線だけだとお伺いしております。
したがいまして、この急傾斜地等につきましては、なるべく人工林化を避けて自然林というものを残していくということがこれまでも行われてきたはずですし、これからもやっていかなければならないことではないかなと思っております。 ただいまお話にございましたように、やはり整備がされていない森林というものは根の発達がよくないということで、災害に対しても弱いということでございます。
○説明員(弘中義夫君) 今回の災害が安易な人工林化が原因で被害を大きくしたのではないかという御指摘でございますが、今回の集中豪雨により相当程度の林地崩壊あるいは渓岸の浸食が発生しまして、それに伴い倒木が流出していっております。
山腹崩壊を招きやすいので、崩壊防止には根の深いコナラ、クヌギを植える方がいいという意見もありましたし、先日見ておりましたテレビの特集でも、キャスターの方が、容易な人工林化が被害を大きくしたのではないかとおっしゃっていましたが、果たしてそうなんですかどうか。
○弘中説明員 最後の御質問にお答えする前に、ちょっと最初の導入部のところについて御説明させていただきたいのですが、人工林化したから今回の災害が起こったという点につきましては、これは事実を申し上げますと、必ずしもそういうことではなく、結果の数字はまだ現在調査中でございますけれども、一の宮町でございますが、人工林に対する山腹崩壊率といいましょうか、これが現在判明しているところで三・四%でございます。
それぞれ人工林も人工林化したところは適切な手を加えてやっていく、それから天然林施業も天然の力を利用して原生林の保存というふうな自然保護の面にも対処しながら森林を管理していく、こういう基本的な森林の整備方針でやっているところでございます。
それから天然林を人工林にするための拡大造林を主体とした従来の造林施策を見直して、既に人工林化したものにつきましてはこれをちゃんと育てて立派な山にしていく。それからもう一つ、自然力を活用して、天然林に対しましてはそれに人工の手助けをしながら、育成天然林施業と言っておりますが、そういう展開等も地域の実情に応じて推進すべきであるというような報告が出されております。
○下田京子君 そういう風致上から極めて高い公益性を持っている天然林のブナが、実態はどうかといいますと、皆伐され、杉等に人工林化されていることもあって、ブナの蓄積量というのはどんどん減少してきている。これは数字的にも長官も御存じだと思うのですが、四十九年−五十九年のこの十年間で何と一千三百万立米も減少ですね。
効率性の追求を余儀なくされる中での公益的機能の発揮という課題は厳しい注文となりますが、杉やヒノキなどの人工林化のみでなく、地質や気象条件など自然の生態系にマッチした高度な森林施業ということについて、技術研究も含め、より一層取り組みを強化すべきものと考えます。このことについて農水大臣の御答弁をお伺いし、私の質問を終わります。(拍手) 〔国務大臣中曽根康弘君登壇、拍手〕
これに加えまして、最近人工林化がふえまして、幼齢人工林におきましては、カモシカがえさにします下草がふえております。えさがふえております。こういうこともあるのではないかと想像しております。
○須藤政府委員 現在民有林、国有林合わせまして二千五百万ヘクタールの森林があるわけでございますが、そのうち四割、一千万ヘクタールが人工林化しておるわけでございます。したがいまして、残りました天然林につきましては、いまお話がございましたような、さらに皆伐するところもございますけれども、大部分が天然林として残る。
人工林の目標面積を七十五万ヘクタール減少させたのでありますが、これはシイタケ原木確保のための萌芽林施業を含めまして天然林施業の対象面積をふやす必要があるのではないか、あるいは人工林化が進んでいる一部の地域ではいままでの目標面積が大き過ぎるのではないかというようないろいろな問題点が従来指摘されておったわけでございまして、これらの観点から、都道府県の意向も十分聞きまして検討した結果、減らしておるわけでございます
また、昭和三十年代の初めから積極的に進めてまいりました拡大造林、つまり成長量の非常に少ない天然林を成長量の旺盛な人工林にかえていくという拡大造林によりまして、今日では目標といたします人工林面積に対しましてほぼ八割を上回る人工林化が完了しておるわけでございますが、その七割以上が二十年生未満の幼齢林という森林資源の賦存状況にあるということでございます。