1997-03-18 第140回国会 参議院 予算委員会 第11号
これは、言うならば昭和三十年代、三十四年でありますか、大都市圏の人口集中排除、産業の全国的に適正なる配置等々をお考えになられて、大都市圏の、特に京浜工業地帯には工業等制限法をおつくりになられた。近畿地方では工場等制限法とか、地域によって多少呼び名が違いますが、工場を新たに新設させない、あるいは増設も厳しくコントロールする。
これは、言うならば昭和三十年代、三十四年でありますか、大都市圏の人口集中排除、産業の全国的に適正なる配置等々をお考えになられて、大都市圏の、特に京浜工業地帯には工業等制限法をおつくりになられた。近畿地方では工場等制限法とか、地域によって多少呼び名が違いますが、工場を新たに新設させない、あるいは増設も厳しくコントロールする。
で、一つはそうした当初のねらいの人口集中排除というか、その辺の効果がどうだったかということが一つと、もう一つは、いま御説明があったように都市環境整備あるいは都市施設の整備のためというような考え方があって、それは今日も受け継がれていると思うのですが、そういう精神から考えると、これは現状から考えてもう少し地方の都市に拡大するような考え方で取り組んでもよいのではないかというようにも思いますが、この点はどう
第一に、首都圏及び近畿圏の整備は、御承知のとおり、これら両圏の既成市街地への産業と人口の集中がますます激化する傾向にかんがみ、近郊整備地帯等の整備開発を行なって、両圏の秩序ある発展、建設を推進しようとするものでありますが、これら人口及び産業の集中は、もちろん全国的な社会経済事象の流動の一環でありまして、これら両圏の整備も、人口集中排除、格差是正のための全国的、総合的な整備開発との関連を十分考慮しなければ
ことに、地域格差の是正、あるいは大都市の人口集中排除、こういうような焦眉の問題を考えてみましても、いままでのように、大都市付近の道をよくすると、こういうようなことでは、目的に沿わない。やはり地方の開発のおくれた地域にいい道をつけるということに、今後は重点を置かなければならぬと私は思うものであります。
従って、大都市の人口集中排除等も考えるということになりますれば、これは当然一番いいのは新都市だと思いますけれども、しかしながら、新都市の構想としては、おっしゃる通り、第一番に取り上げなければならぬのは、その場所に居住して、その場所で働くということだと思うのであります。これはあらゆるニュー・タウンの計画、みなそうなっております。私どもその考え方を持っております。
その埋め立て公団のような思想を持っておると、下水道とか衛生設備その他を含んで総合的にやらないものだから、非常な矛盾ができて、あとで国民から怨嗟の的になる結果が出るのだと思うので、私は最初から総合的な新都市開発公団というならば、これは人口集中排除という思想もはっきり入って参りますから、国土の計画に非常にいいと思うのであります。