1949-05-16 第5回国会 衆議院 厚生委員会 第20号
しかし時局を反映いたしまして、人口問題的立場から妊娠中絶を認めるということも、あわせて加味されたのではないかと推測するのであります。單なる母性保護という以外にそういうものも含まれているかのように見受けるのでありますが、しかしながらここでは経済的原因だけが認められている。人口問題の立場からいたしますると、出産というものは元来いろいろな立場から制限し得るのではないか。
しかし時局を反映いたしまして、人口問題的立場から妊娠中絶を認めるということも、あわせて加味されたのではないかと推測するのであります。單なる母性保護という以外にそういうものも含まれているかのように見受けるのでありますが、しかしながらここでは経済的原因だけが認められている。人口問題の立場からいたしますると、出産というものは元来いろいろな立場から制限し得るのではないか。
なお若干私の今御質問申し上げました点が関連しておるのでありますが、昨年実施されました優生保護法によりまして、医学上の違法性阻却あるいは優生学上の違法性の阻却以外に人口問題的立場、母性保護的の立場—母性保護の立場と申しますと、医学上と同じかもしれませんが、人口問題的立場から違法性の阻却の新しい事実が若干加わつておるのじやないかということを私考えるのであります。