一応一・七倍ということでございますが、ただ、これはキロメートル当たりで割った場合でございまして、お客様を運び、貨物を運んでおります人トンキロ当たりというかっこうでそれぞれ見てまいりますと、幹線系の場合の損失額が一人トンキロ当たりの赤字額四円三十二銭、地方交通線の場合は同じく十八円六十三銭、約四倍の割合に幹線と地方交通線はなっております。
その間の人トンキロ当たりの損失額、一番右側の数字をごらんいただきますと、幹線系線区では人トンキロ当たり、つまりお客様を一人一キロ当たり、貨物ならば一トンを一キロ運ぶごとに国鉄は九十二銭の赤字を出しております。したがいまして、この年度につきましては一キロ当たり九十二銭運賃のレベルが高ければ、この真ん中にございます二千二百八十九億の赤字は消えたであろうということでございます。
そのほか、人トンキロ当たりというような見方もございましょうし、いろいろ見方はあると思いまするが、一番普通に一般的に換算車両キロ当たりの人員というものを生産性の目安として使っておりますので、なお、ほかのデータも必要でございましたらば調べまして申し上げようと思いますが……。