1985-06-19 第102回国会 衆議院 農林水産委員会 第25号
次に、天然林の施業関係でありますけれども、私どもこれまで人工造林を経営の主体に置いて推進をしてまいりましたけれども、亜高山地帯でありますとかその他立地条件におきましては、人力をもってする限界よりは天然力の方が非常に有効に機能するという場合がやはり長い林木の育成期間にはあらわれてまいりまして、いろいろそういう過去に行いました経験を踏まえまして、天然力を充実すべきところにつきましてはやはり天然更新に切りかえてまいりたい
次に、天然林の施業関係でありますけれども、私どもこれまで人工造林を経営の主体に置いて推進をしてまいりましたけれども、亜高山地帯でありますとかその他立地条件におきましては、人力をもってする限界よりは天然力の方が非常に有効に機能するという場合がやはり長い林木の育成期間にはあらわれてまいりまして、いろいろそういう過去に行いました経験を踏まえまして、天然力を充実すべきところにつきましてはやはり天然更新に切りかえてまいりたい
このような不成績造林地につきましては、先生ただいま昭和二十二年当時の造林地というお話もございましたが、やはり一番発生原因の多い年度区分は、昭和三十年代に行いました拡大造林の中には、いわゆる亜高山地帯に近いあるいは立地条件が必ずしも適切でなかったということから不成績となったところが多い。
したがいまして、亜高山地帯におきましては、自然条件が大変厳しいところでございますが、そういうところについては昭和四十八年以来、新しい施業方法ということで天然更新を中心とした施業を取り込んできております。
国有林の場合におきましては、先生北海道で御承知のとおり亜高山地帯が多いわけでございまして、その地域は択伐作業で実施するということでございまして、これは天然下種更新により一部植え込みを伴う天然下種更新一類ということでやっておるわけでございますので、天然更新の面積が非常に多いわけであります。
この疎林の状態の中身につきましては、今先生から御指摘のございました機能が低下している森林もございますれば、あるいは亜高山地帯、高山地帯におきまして森林限界に近いところも含めてでございますが、そういうところにつきましては伐採、造林は厳しい自然条件の中で非常に難しいところでございますが、そういうところにおいても疎林状態の地域がございますが、それを含めまして民有保安林について機能の低い森林というのが約五十五万
この機能の低位という中の森林を分析してまいりますと、亜高山地帯に存在する森林と申しますか、これらは現在以上になかなか機能が向上し得ないと申しますか、いわゆる森林限界地に近いところの森林と申しますのは現状を維持していくことが精いっぱいのところでありますが、これらについてはこれから積極的に施業をしていく対象から外しているわけでございます。
第四、この地帯は、いま島本委員からもお話がありましたように、亜高山地帯でございまして、しかも急傾斜地でございます。崩壊のしやすい脆弱な地形、地質でございまして、移管後の維持管理というのは非常に大変だと思います。いまお話を聞きますと、修理というのは、二百二十円パーメーター国から補助されるようですが、私は非常に少ないのではないかと思います。
すでに十年たっておりまして、やはりああいう亜高山地帯になりますとカラマツの成績が必ずしも芳しくないということは認識いたしておりますが、そこに亜高山地帯の樹種でございますシラベとかハンノキとか、いろいろ亜高山樹種が入ってきております。したがって、この時点でこれをまた全部刈り払いまして一体何を植えるかという大きな問題もございます。
さらには「保育・保護の適切な実施」というところで、全般におきまして、昭和三十年代あるいは四十年代に拡大造林がやられましたけれども、そういう中で、北海道の風害跡地のように、あるいは亜高山地帯の森林のように、やはりいろいろな厳しい自然条件がありまして、そのために必ずしもその方が適切でなかったということも、十分その中で反省しております。
そこで、事業量の推移でございますが、先ほど申し上げましたとおり、四十八年以降新しい施業方法を導入いたしまして亜高山地帯、北海道で申しますと海抜六百メートル以上でありますし、それから本州等におきまして千メートル以上でありますが、そういう亜高山地帯等はもちろんこれは択伐更新方式を取り入れておりますし、それから皆伐面積も分散縮小するというような形をとっておる関係もございまして、新植、保育の事業量は、新柄の
ところが、御案内のとおり、四十年の後半以降、特に森林の持っております公益的機能に対するところの要請というのは非常に高まってまいりまして、昭和四十八年に、御案内の新しい施業方法というものを導入いたしまして、従来皆伐施業をやっておりましたところに対しましても見直しを行いまして、亜高山地帯、北海道で申しますと海抜高六百メートル以上、内地におきましては千メートル以上になりましょうが、そういう地域につきましてはこれを
これをつくるに当たりましては、昭和四十八年以降でございますが、新しい施業方法というのを取り入れまして、たとえば亜高山地帯、北海道ですと六百メートル以上、内地ですと千メートル以上というようなところにつきましては、皆伐いたしますと更新が非常にむずかしい面がございますので、そういうところにつきましては択伐作業をやりまして天然下種更新をする。
○政府委員(藍原義邦君) 亜高山地帯について皆伐で伐採した造林地につきましては、北海道で確かにその後不良造林地が出たという事実をわれわれもつかんでおります。したがいまして、今後はこういう亜高山地帯におきましては、大面積の伐採はしない、択伐でやっていこうということで現在方針を変えております。
こういうような亜高山地帯を強引に削って道路を建設したためであるという見解が出されておりますし、先日日本で世界の植物学会が行われたときに、世界の植物学者がこの現場を視察いたしまして、こういう地域を保存すべきであるという、自然保護の面からもそういう意見が出されております。
ただ亜高山地帯というようなことで、そこに植わっておる亜高山地帯の樹木等にいわゆる外力が加えられて、その破壊による復元——破壊されたものを復元するということになると、非常に弱い状況にあるという点については同じ問題があるわけでございます。
○説明員(柳瀬孝吉君) 富士スバルラインも乗鞍あるいは立山、そういうようなところも、これはいずれも二千メートルをこす高山地帯あるいは亜高山地帯を通る山岳道路でございまして、したがいまして、先ほど申しましたように、そういうような道路につきましてはいろいろと自然環境の保護というような問題から問題があるわけでございまして、これは自然環境保全審議会の林自然公園部会長が北海道の大雪山の縦貫道路を審議して、これを
○国務大臣(毛利松平君) 私も現地を見まして、工事が非常に荒い点、いろいろな点、亜高山地帯の状況等を見まして、いろいろと特に考えさせられた点があります。したがいまして、これから日本の大切な自然を守るという骨格を大前提にして、その骨格、自然をこわさない範囲にものを検討しなければならぬ、それは大前提であるという基本をひとつしっかりしなきゃならぬ。
ですから林野庁も、そういう高山地帯、亜高山地帯の林野がどういうふうに影響を受けるか、植物がどういう影響を受けるか、それこそ林野庁だってそういうことはわかっているはずですよ、勉強もしていらっしゃると思うのですよ。ですから南アルプスの場合、先ほどは関係官庁の意見がまとまったら北沢峠を通すということですか。それからまとまらなかったら放棄するわけですか。放棄する場合の復元はどうしますか、そうすると。
とくに、高山・亜高山地帯や地形が急峻な地域等のいわゆる「弱い自然」の場合、沿線の立木が相当広範囲にわたって枯死するなど破壊の程度が著しいばかりでなく、年とともに破壊が進行し、その復元は困難である。」それに該当するものとしてスバルラインの例があがって、こういう写真が——たいへん痛ましい、まさに環境破壊の元凶としての自動車公害なんでありますけれども、載っているわけであります。
しかし、いま建設省が、ちょっとうわさによれば、あの亜高山地帯を横断して道路をつくっていきたい、ちょうどそれは森林開発にも役に立つというふうな考え方があるようでありますが、国立公園の中でそういうことがないように、これははっきりした答弁をいただきたいと思うのであります。建設省からそういうことを環境庁に申し入れがあれば、連絡があれば、それは困るということを、はっきりおっしゃいますか。
○岩垂委員 亜高山地帯を通すということはやめる、やめたい、そうでないと森林が全部伐採されるわけですから。これはおわかりですね。そういう点はやりたくないというお立場を、はっきりさせていただきたいと思うのであります。
したがって、知事さんのほうでおつくりになる場合に、いろいろな県内の専門家等の御意見はお伺いになりましたけれども、亜高山地帯にああいう道路をつけて、はたしてそれがどういう状況を森林にもたらすかというような生態学的な問題、気象学的な問題等につきましては、十分な配慮がされないうちにできてしまった。
次に、環境庁にさらにお尋ねいたしますが、保安林は、国民は言うまでもなく、人類の生命を守るものであるという観点から、災害、森林火災など特別の場合における措置は別としても、一つには高山地帯、二つには亜高山地帯——これらは気候が悪くて気流が激しい、また、寒い、雪も多いといったことから、なかなか木が育たないところであります。
四つには、栃木県日光国立公園、いま指摘しました裏男体は亜高山地帯の国有保安林でありますにもかかわらず、道路に関係ないところがさらに伐採が進んでおります。 五つには、埼玉、長野、山梨県、東京都に連なる秩父多摩国立公園の中の亜高山地帯の国有保安林が、これまたかなり伐採が進んでおるわけであります。
同時に、その周辺にあります国有林の伐採等につきましても、先ほど来申し上げておりますように、この四月からでございますけれども、新しい施業方針、特にこのような亜高山地帯でございますから、これの更新あるいはそれの維持管理というような面につきましても十分配慮いたしまして、伐採についても新聞紙上にありましたような非難のないように配慮しながらまいりたい、このように考えておるわけでございます。