1954-05-10 第19回国会 参議院 本会議 第44号
申すまでもなく、入場税は、多年に亘つて地方団体が地方税としてこれが徴税に努力し、今日九二%の徴税比率を示すところまで住民の協力を得て参つたのであります。これを一挙に徴税しやすい税として国税に移管することは、地方の長年に亘る努力を無視するものであります。第二に、入場税は地方税として、地方団体、業者、利用者三者一体となり、なじみの深い税となつているのであります。
申すまでもなく、入場税は、多年に亘つて地方団体が地方税としてこれが徴税に努力し、今日九二%の徴税比率を示すところまで住民の協力を得て参つたのであります。これを一挙に徴税しやすい税として国税に移管することは、地方の長年に亘る努力を無視するものであります。第二に、入場税は地方税として、地方団体、業者、利用者三者一体となり、なじみの深い税となつているのであります。
我々が昭和二十五年から出まして、満二年間に亘つて地方行政委員会を通じて地方制度の流れを大観して見まして、その後半におきましては明らかに新憲法並びに新らしい自治法の基本的な線からずれるような傾向に急テンポを以て行つている。そうしてその集中的な最近の表現が地方自治法の改正であるというふうに私は見ているわけであります。
従いまして政府としては、平衡交付金制度を設けまして、その間の調整をいたしまして、できるだけ我が国の地方公共団体がその財政力において可能の限度において不均等の状態をなくして参りたい、こういうのが狙いでありまして、従つて過去長時日に亘つて地方財政平衡交付金の増額について努力をして参つたのもその点にあるわけでございまして、この点は十分に御了察が願えるのではないかと思つております。
○高橋進太郎君 だんだんと二日間に亘つて、地方行政につきましては、いろいろ話したのでありますが、結局問題は依然として地方財政の窮乏、而も今年度の火のついているような状況に対しまして、どういう手を打つべきかということはやはり焦眉の急だと思います。従つてこの委員会としても、このまま放置するということは現在の状況からできないのではないか。
だから大した負担じやないのじやないかというような話なのですが、将来に亘つて地方財政委員会は計算の基礎の中にこの部分を入れて、そうして確実に出してやるかどうかもわからない。而もそれを出してやつたにしたところで、限られた総枠の財政規模の町村では、そういうことは有難迷惑であるかも知れない。よそのほうに緊急に支出しなくちやならん、財政操作をしなくちやならん場合があるかも知れない。
次に、地方行政委員会における質疑応答の主なものを一、二申上げますと、選挙期日は如何なる考えに基いてかように定められたかとの質問に対し、政府側より、成るべく現行法を尊重し、最少限度に動かすことを考えて本法案のごとくきめたのであるとの答弁があり、又本案によれば相当長い期間に亘つて地方公共団体の長の空席を生ずるが、この場合何故にその任期の延長を考えなかつたかとの質問に対しては、政府側より――選挙の期日まで
○高橋進太郎君 四日間に亘つて地方行政委員会がいろいろの問題を論議したのですが、そのうちで一番大きい問題は、府県知事なり町村長が掲げております平衡交付金決定後における法令の規定による義務費の支出であるとか、或いは国家公務員法のベースの引上及び年末賞與の支給というようなことのために或いは三百九十億と言い、或いは二百億と言い、まあ数字は別々でも相当地方財政に大きな重圧となり、それらの問題の措置というものをどうするかということが
で、こういうようなことをなくしますために現在努力しておりますことは、これは予算の概算交付において私共の苦心が一部現われておりますが、御承知のように普通の予算は四半期ごと、つまり三月ごとに切つて四回に亘つて地方に令達されておるのでありますが、生活保護費はこの場合四回に分けて令達することは他と同じでありますが、この月の区分の仕方が違うのであります。
従つて国会におきましても地方行政委員会が中心となりまして広く学界学識経験者等と活発な意見を交換いたしまして、できるだけ広範囲に亘つて地方行政の実態を明らかにし、地方団体の再編成というこの大きな問題に向つて目標を定めて活動を開始しなければならないということを視察の結果痛感いたしたのであります。 右のような見地から視察の結果二三感じましたことを御報告申上げたいと思うのであります。
次に行きまして、又そのために生徒の遊びがどんなふうに変つて來たか、長時間に亘つて地方に遊びに出かけるとか、今までは余り遠くに行かなかつた者が非常に遠くまで遊びに行くといつたようなこと、盛り場をうろつくといつたことで生活が不規則になる、不良性を帶びて來るといつてような現象が出て來ておる。
從つてかくのごとくんば、現在及び將來に亘つて地方財政の運營については深甚なる我々は憂慮をいたさざるを得ないのであります。誠にこの点におきましては遺憾極まつたものであるということは爭い難いのであります。
この問題については、当局といたしましても、数回に亘つて地方財政委員会は勿論のこと、関係の当局にも直接出向きまして、種種交渉し、若しくは懇請したのでありますが、もう少し財政状況が樂になるまでということで、遂に目的を達し得なかつたわけであります。