1956-05-29 第24回国会 参議院 法務委員会 第23号
これは昭和三十一年の三月十五日の午前零時二十五分、警備員の井上義一、砥上政人の両名がパトロール・ジープで板付基地春日原地区を巡回中のところ、基地内の映画館内の円交換所のドアがあいていたので、一人の者がジープよりおりて、続いて井上という者もおりて中を調べてみたが、ドアがあいていただけで異常を発見することができなかった、この二人の者は受持地区の巡回を終って、詰所に帰った、ところが午前一時四十五分ごろ同地区
これは昭和三十一年の三月十五日の午前零時二十五分、警備員の井上義一、砥上政人の両名がパトロール・ジープで板付基地春日原地区を巡回中のところ、基地内の映画館内の円交換所のドアがあいていたので、一人の者がジープよりおりて、続いて井上という者もおりて中を調べてみたが、ドアがあいていただけで異常を発見することができなかった、この二人の者は受持地区の巡回を終って、詰所に帰った、ところが午前一時四十五分ごろ同地区
で、その際に日本人の井上義一という人がその嫌疑を受けたわけですね。それであくる十五日の午前一時から午前六時――まあ真夜中ですが――午前六時まで強硬に取調べを受けた。こう拳銃を持った兵隊を横に置いてそうして取調べを受けたのですね。自白を強要されたわけです。しかし全然その身に覚えがないからこれは頑強に否認し続けたわけです。
ことしの三月十四日に板付の基地内で盗難事件がありまして、その容疑を日本人の井上義一という人がかけられた。こういう事件が起きた。その結果、翌十五日ですか、米軍の方から本人の家にやってきて、家宅捜索の同意を求めた。家宅捜索しようとしたわけですね。まあ簡単にいうとそういう問題なんです。それに対して、そこの地区の警察官が、令状も何もなしでそういうことをやっては困るということで断っている。
そこで市会では、井上義一郎という人が委員長となって詳細な調査をいたしました。