1949-08-01 第5回国会 参議院 選挙法改正に関する特別委員会 閉会後第9号
次に選挙区につきましては、参議院の第二院的性格に鑑みて、全國区制は存置すべきである。これは三縣共そういう意見が有力でありました。それから識見の高い全國的人物を多く求めるためには全國区制を置くべきである。これも三つの縣においてそういう意見がありました。併しながら又一方に参議院の本質に照して、全國区は存置すべきであるが、地方区は無用であるのでこれは廃止すべきである。
次に選挙区につきましては、参議院の第二院的性格に鑑みて、全國区制は存置すべきである。これは三縣共そういう意見が有力でありました。それから識見の高い全國的人物を多く求めるためには全國区制を置くべきである。これも三つの縣においてそういう意見がありました。併しながら又一方に参議院の本質に照して、全國区は存置すべきであるが、地方区は無用であるのでこれは廃止すべきである。
大体参議院の二院的性格というものを反映するためには、衆議院とどうしても異らしめる必要があるというようなところに、非常に意を用いられたようであります。從いまして選挙区の問題にいたしましても、衆議院と異なつた方法をとり、又年齢にいたしましても熟慮愼重的な、第二院的な性格からいたしまして、衆議院と同様では工合が惡いのではないか。
○法制局参事(菊井三郎君) これは臨時法制調査会におきましていろいろの参議院の法制、それからそれに関連いたしました選挙法の制定の際いろいろ論議いたしまして、衆議院との関係上参議院の第二院的性格というようなものをいろいろ考えた結果、参議院の数が衆議院よりは少いということの方が妥当ではないか、こういうようなことで三分の二というようになつたと承わつておるわけです。
そういう意味においてはつきりした制度をつくり上げるという点で、二本建をやめるということ、そしていささか小さ過ぎるとは思いますけれども、長年歴史的沿革を持つておる縣というものを單位にして、第二院的性格を持つた議員を選び出す、こういうことにいたしますれば、すつきりとした、そして参議院らしい性格を持つた選挙法がつくれるのではないかというふうに考えて、主として選挙法の関係から参議院について一言申し上げた次第