2007-04-13 第166回国会 参議院 本会議 第16号
さて、本年二月二十七日、ICCの検察官は、人道に対する罪と戦争犯罪五十一件に関与したとして、スーダン人道問題大臣とジャンジャウィードの指導者の名前を挙げ、証拠を予審裁判部に提出をいたしました。検察局は、スーダンの元内務大臣及び武装集団の指導者の両名を共犯として起訴するに足る証拠がそろったと発表し、会見の模様は全世界に生中継されました。
さて、本年二月二十七日、ICCの検察官は、人道に対する罪と戦争犯罪五十一件に関与したとして、スーダン人道問題大臣とジャンジャウィードの指導者の名前を挙げ、証拠を予審裁判部に提出をいたしました。検察局は、スーダンの元内務大臣及び武装集団の指導者の両名を共犯として起訴するに足る証拠がそろったと発表し、会見の模様は全世界に生中継されました。
今、戦後の刑事訴訟法の改正の経過、議論の実態を検討しておりますけれども、戦前の予審裁判、一方で治安維持法とかそういう悪法があった、そしてそれ以外の裁判が、結局は公訴提起される以前の予審制度のもとで、密室の裁判の中で証拠調べも行われて、結局のところ公判廷での審理は形骸化したものでしかなかった。
戦前の予審裁判の制度を廃して、起訴状一本主義と予断排除の原則という、戦後の刑事訴訟法の二百五十六条にあらわれている原則を今変えることにならないんだろうか、この点を非常に問題意識として強く持っております。この点について、審議の中で十分に議論をさせていただきたいというふうに考えます。
これは、ある意味では戦前の予審裁判の復活ではないかというふうに私は危惧を持つのでありますが、その点はいかがでしょうか。
○市川参考人 おっしゃられることは理解できますけれども、しかし、予審裁判とはやはり違うであろう。
そうして十一月一日に、メリーランド州の裁判所、これはボルチモアにありますが、そこで予審裁判というのが行なわれまして、結局メリーランド州の犯罪容疑としては、メリーランド州の大学の資料を持ち出したということが容疑になったわけですが、その十一月一日の予審裁判におきまして、弁護士側は、この持ち出そうとした資料は決して重要な財産ではない。