1949-07-28 第5回国会 衆議院 政府支払促進に関する特別委員会 第11号
○岡野委員長 ただ私たちの考えますのには、随意契約をするために今度予定價格を嚴格にマル公で押えるということになりますと、これからドツジ・ラインが進んで行つて、正常の経済状況になり、物價がマル公以下に下つて參るかもしれませんが——ただいまの状態でにそういうことはないと思いますが、そうするとほとんど随意契約ができないという実情に陷るのではありませんか、その辺のところはどうでか。
○岡野委員長 ただ私たちの考えますのには、随意契約をするために今度予定價格を嚴格にマル公で押えるということになりますと、これからドツジ・ラインが進んで行つて、正常の経済状況になり、物價がマル公以下に下つて參るかもしれませんが——ただいまの状態でにそういうことはないと思いますが、そうするとほとんど随意契約ができないという実情に陷るのではありませんか、その辺のところはどうでか。
○岡野委員長 私の伺いましたところによりますと、随意契約の分はやはり今まで通りやらなければならぬという法律でございますが、今度改正になりましてから、各官庁が予定價格というものを事前につくらなければならぬといたしますと、ただいままで予定價格というものをつくつて公入札をされておつたのでありますが、あるいは今度法律改正になつたために、予定價格を特に嚴重につくらなければならなくなつたのでありますか。
○小峰説明員 ただいまの点でありますが、予定價格は、実は前からつくつておるのであります。これは会計法上つくることになつておりまして、やはり予定價格をつくつて、それに基いて入札をすることになるわけであります。ただ予定價格をどういう基準でつくるか、具体的に申しますと必ず物の値段はマル公でやれとか、あるいは数量的に申しますと、水増しをやつちやいかぬとか、そういうような規定がなかつたのであります。
また仕事の性質上予定價格を完全に見積ることができないで、結局仕事をやつたあとにおきまして、その実費を精算して支拂うというような仕事が相当あるのであります。
○堀木證人 その点、実は私どもは役所でやつておるように、私のところへ予定價格をもつて参りまして、そうしてそれを最低にしまして、入札させるような形式でやつたのかどうか存じませんが、私のところは少くともそれを見たことがないのであります。
そういたしますと、私の方の技術局と申しますところでその工事の設計、積算をいたしまして、予定價格というものを作成するのであります。予定價格ができ上りますと、その予定價格を今度は契約局にまわします。契約局は技術局から與えられた予定價格をもつて業者を選定し、入札をして、契約の締結までをいたすのであります。
あるいはまた入札の順序方法等を、規定いたし、開札から落札に至るまでの規定、さらにまたもし開札いたしました場合に予定價格以内における落札者のない場合に再度の入札を行うことができる規定というようなものを、順序によりまして規定いたしたわけでございます。
第二点は、文部大臣が最低の予定價格をきめるということが今の御説明のようでありました。文部省の中に、そういう予定價格を決定する、そういう見識のある、あるいは体験のある、お偉い方がいらつしやるかもしれませんけれども、それは紙の原價において、あるいはインクにおいて、活字において、あるいは製本において、あるいは日本國内の暖かい南國と保温を必要とする東北。
即ち終戰処理費関係の政府支拂については、從前の原價計算主義による複雜な手続を廃止し、これを競爭入札契約に改め、政府の算定せる予定價格の範囲内で落札する以上、その契約額を公價とみなしても別段政府支出の不当を來さないものと解しまして、政府支拂の促進並びにその節約を図ろうとする趣旨に外ならないのであります。
○政府委員(内藤敏男君) その予定價格の計上方法につきましては、予算、決算及び会計令の改正を考えまして、そこで大体の行き方としてはマル公のあるものはマル公により、又マル公のないものでございましたならば、材料、労務、諸役務というふうに分けてマル公のあるところまで下げて計算をする。
○政府委員(内藤敏男君) 統制價額でないものでございますが、それを統制價額として取扱う、こういうことでございますが、最高司令官から参りました覚書によりまして、そういう入札の場合におきましては、その政府側の予定價格の範囲内で落札した場合には、それを統制價額と同樣な取扱いをするということになつておりますので、そういうふうな考え方をいたしております。
○木内四郎君 その趣旨は分るのですけれども、それならその予定價格を決める場合には一々統制價額によつて、算出して予定價格を決めるのですか、それは政府の方では勝手に制限なしに認めておるのですか。
即ち、一般競爭契約又は指名競爭契約に基いて政府が物品、資材、建設又は役務の給付を受けてその対賣を支拂う場合は、政府が予め予定價格を計算し、而もその計算を合理適正なものとし、その範囲内で落札する以上、その額を一種の公價として取扱つても決して政府支出の不当をきたさないわけでありまして、覚書の趣旨もここにあるわけであると存じております。
すなわち一般競爭契約または指名競爭契約に基いて、政府が物品、資材、建設または役務の給付を受けてその対價を支拂う場合は、政府があらかじめ予定價格を計算し、しかもその計算を合理適正なものとし、その範囲内で落札する以上、その額を一種の公價として取扱つても、決して政府支出の不当を來さないわけでありまして、覚書の趣旨もここにあるわけであると存じております。
ただこの場合入札にしますと政府側で予定價格というものを計算いたします。この計算の方法はマル公のあるものは、もちろんマル公によりますが、マル公のないものにつきましては、先ほど申しましたような三要素にわけるということを、今度は政府側で考えなければならないようになつたわけであります。
次に八十一ページで、競争契約に当り最低制限價格制度を採用したもの、これは戦災復興院で連合軍の設営行事を行う場合に、原則として競争入札を行うのでありますが、その落札者の決定にあたり、通常の競争入札でありますれば最低入札者に対して落すわけでありますが、この場合は入札者中予定價格以内品で、予定價格より一定の率を減じた額を下らない最低價格の入札をなした者を落札者とする、こういうやり方をとつておりました。
○政府委員(平田敬一郎君) 予算の見積りに当りまして、その当時における大体のマル公の予定價格並びに実効價格等の動き、それから生産の増加の見込等を勘案いたしまして、当初予算を見積りしたわけでございまして、確か生産の増加と公定價格及び諸物價の騰貴を見まして、両方かけ合せますと、七割前後の増加を見ておるというふうに申上げていいのではないかと思います。
これは八十二頁のところにいろいろ表を掲げて御参考に供してあるのでありますが、趣旨は御説明があるかと思いますが、無闇に落札というか、契約せんかな主義で、つまらない、途中で、どうせ工事のできそうもないものが無闇に入つて來るというようなことのあることを予見されて作られた制度でありますが、ここに掲げたのを御覽願いましても、八十二頁のところで申しますと、北海道の特別建設事務所の関係で、予定價格を三百二十六万円
そうしてこの経費というのは山元、馬車代、何々いうように加算して貰いたいのと、もう一つは、インフレがこれからどんどん昂進すれば、勿論予定價格よりも高く賣れる。炭が公定價格で手一ぱいで賣れるだろうと思うが、今木材は公定價格を下廻つておるような実情であるのだが、この点は一つはつきりお分りになつおるのかどうか。
○説明員(今泉兼寛君) 賣拂いで申しますれば、賣拂予定價格百万円未満のものにつきましては、財務局長の権限に大藏大臣が一任してございます。從つて賣拂予定價格百万円未満の財産の処分は地方にございます。國有財産処理委員会に掛けて、最後の決定は財務局長がいたすことになつております。