1968-10-25 第59回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第2号
そうしてそれはまた乳製品輸入増大になるという悪循環を起こします。同時に加工原料乳の基準取引価格を引き下げることになります。そのことは生産者補給金の額を大きくすることになります。それは財政的に困るというので、今度は加工原料乳の保証価格の引き下げ要因となって働きます。また輸入乳製品の増大は、先ほど指摘しましたように、還元乳その他の増加で飲用向けの生乳の消費を押えます。
そうしてそれはまた乳製品輸入増大になるという悪循環を起こします。同時に加工原料乳の基準取引価格を引き下げることになります。そのことは生産者補給金の額を大きくすることになります。それは財政的に困るというので、今度は加工原料乳の保証価格の引き下げ要因となって働きます。また輸入乳製品の増大は、先ほど指摘しましたように、還元乳その他の増加で飲用向けの生乳の消費を押えます。
しかし、補給金の財源として乳製品輸入差益金を充てるということがある以上、国家財政の都合で、補給金財源として輸入差益に依存することが多くなり、乳製品輸入増大を来たし、国内酪農を圧迫することになるのではないか。特に、大蔵省関係者が、第二食管になるおそれがあるとして強く補給金制度に反対していたと聞いているだけに、この疑念が強いのである。