1977-03-15 第80回国会 衆議院 農林水産委員会 第4号
ところが、もう松が育たないという位置づけをされると、そこにまた乱開発、乱売買が起きてくる。不動産屋がねらっている。原野に地目変換を申請して、地目変換が行われた場合に、また山の売買が行われるという心配がある。それから自分の山が保安林の指定を受けたら、八十年間固定資産税を払っていないんだから、それだけ責任を持って山を守らなければならぬ任務がある。山林地主はそれだけの義務がある。
ところが、もう松が育たないという位置づけをされると、そこにまた乱開発、乱売買が起きてくる。不動産屋がねらっている。原野に地目変換を申請して、地目変換が行われた場合に、また山の売買が行われるという心配がある。それから自分の山が保安林の指定を受けたら、八十年間固定資産税を払っていないんだから、それだけ責任を持って山を守らなければならぬ任務がある。山林地主はそれだけの義務がある。
不正貸し付けだとか、土地の乱売買であるとか、不動産事業に手を出して失敗したとか、不当貸し付けであるとか、いろいろな形で全国的に農業団体の方が事件が多い。そういう役員は公職選挙法を適用しない。農業協同組合の役員選挙こそ公職選挙法の適用をやるべきであって、土地改良区の方はそう悪いことはできもしないし、そういうシステムになっておる。
同時に、岡山県はおくれておるとあなたは言われたけれども、おくれておるのは、あの土地の乱売買、乱開発の波によって、山の木は要らぬのだ、山はもう掘って荒らせばいいんだというときに、たまたま岡山県でも、そのときの知事は土地を本気で売った知事でありますから、山を守ろうという知事でなかった。それが大きく災いをして手おくれになっておる。
それから、いま法案の審議中であるから、法案が通ったらこれをすぐ実施に移すという場合に、いま全国でどれだけこの乱売買、乱開発というものが行なわれておるのか、その実態は——農地は林野庁の関係ではないから別として、山林原野は林野庁の管轄の区域ですから、責任の庁であるから、大体何カ所ぐらい売り買いがされておるのかはっきりしてもらいたい。その個所数は大体もう確認されておると思うのです。
いままでは、土地の乱売買、乱開発等いろいろな問題が起きておる。国民が、先祖の財産を売り払う、処分をする、たまには山火事で焼けてもいいじゃないかということで、平気で山でたばこを吸うというような、山を粗末にするという、そういう世相をつくり出したということは、大臣、何としてもあなたの責任ですよ。これをこの辺で直してもらいたい。それから、国、にそれを訴える迫力というものは、あなたがつくり出さねばいかぬ。
まず、森林組合の立場から今度の乱売買、乱開発に対する御意見が出ました。しかし、私たち現場でいろいろ調査をしてまいりますと、ほとんどといっていいくらい森林組合の幹部の皆さんみずからがかんでおるのですね。大体かんでおる。個人の山持ちがみずから山林を売り回ったとか、相手の不動産会社または商社に売り込んだというのはない。
○柴田(健)委員 もう一点、池田専務にお尋ねしたいのですが、いま土地の乱売買、乱開発だ、こういうことで、全国農業会議所も都道府県の農業会議を通じ、市町村の農業委員会を通じていろいろ実態調査をやる、いまもうほとんど確認されておると思いますが、それはそれとして、とにかく完全に盗まれてしまって、盗まれたあと騒いだってしょうがないという気もいたしますが、打つべき手はこれからも打たなければならぬと思います。
そこに乱売買、乱開発という、そういう予測もしない一つの社会悪に結びつくような、モラルがくずれてしまうということになったのではなかろうか。
私は、こういう点について、この公有林の乱売というのは、これは何としても、地方自治法には総理大臣の監督権が明記されておるのですから、こういう点にもっと配慮しておいて、行政指導を自治大臣に命じてやったならば、この乱売買というものはある程度規制ができたのではなかろうかという気がする。この点の総理大臣の見解を聞きたい。これが第一点であります。
だから、問題は、誠意のある業者、ただ買い占めだとか乱売買、転売もうけというような、金もうけのための業者というものの選別を早くする必要がある。要するに善人と悪人のより分けを早くしないと、これはどうにもならない。善人と悪人の、これからの土地の売買でなしに、現在買われておる土地をどう早くこれを処理してやるか。
○柴田(健)委員 林野庁が昭和四十五年の数字を引けば基礎に置けないというところに、あなた方この乱売買だ、乱開発だと言う資格はない。われわれが言う資格はあっても、あなた方はない、正直に言って。
私はいまたまたま土地の問題を言うておりますから申し上げるのですが、近ごろ土地の、農地であろうと林地であろうと、乱売買、乱開発というようなことばを皆さんは使われる。われわれも使う。この乱売買、乱開発がなぜ起きたのかということをお互いに考えなければならぬ。