今回帰国のため白山丸に乗船帰国した人数は五百四十九名でありまして、その内容は、未復員者五名、一般邦人百七十二名、朝鮮人三百七十一名、抑留船員一名で、これを性別に分けますと、男子のおとな百三十名、同じく子供百五十六名、計二百八十六名、女子のおとな百十一名、同じく子供百五十二名、計二百六十三名となっております。今回もまた朝鮮に国籍を持つ者及び子供が非常に多いことが目立っております。
第一が、第五次邦人帰国については、中国紅十字会七月二十五日付電報の趣旨により、三船を先方指定の港に送る、うち興安丸は往航を空船とし、八月三日天津に入港する、高砂、白山の二隻は八月六日上海に入港する、第三は、右興安丸は、天津から帰国の後、第五次船の一部として折返し華僑及び遺骨を乗せて天津に向う、入港予定期日は八月十八日ないし十九日とする、右興安丸はなるべく多数の日本人を乗船帰国せしめるよう中国紅十字会