1951-11-15 第12回国会 参議院 法務委員会 第3号
奥村次席の件は二十年八月主食取締事件八件、価額金一万三千円を取調べ記録を作りながら、これを送付せずに着服横領した。更に同検事正はこういうことを言つております。池田署長が数次に亘り、この事件を人権蹂躙だとか、臨時刑事訴訟法に訴えるとか、検察を誹謗するがごとき行動を新聞紙上に発表したが検察庁は新聞紙上で論争することは、却つて威信を傷けるものと認めるから相手にしない。
奥村次席の件は二十年八月主食取締事件八件、価額金一万三千円を取調べ記録を作りながら、これを送付せずに着服横領した。更に同検事正はこういうことを言つております。池田署長が数次に亘り、この事件を人権蹂躙だとか、臨時刑事訴訟法に訴えるとか、検察を誹謗するがごとき行動を新聞紙上に発表したが検察庁は新聞紙上で論争することは、却つて威信を傷けるものと認めるから相手にしない。
昨年米穀年度において、米穀年度と申しますか、警察が主食取締において一斉下車をやせたのは凡そ七百万人ぐらいの人で、その中に何人本当の犯罪人があつたか分りませんが、あれを私が議会で質問をし、その後も引続いて、最後に郡山で死んだ人間が出來たというようなことから、とうとう齋藤長官の声明が新聞紙あたりに出て止まつたという問題に対して、警察は警察力を以てやつたのじやない、協力をして貰つた、協力をしたのだということのしばしば
○説明員(高橋一郎君) 平その他におきまするところの主食取締の一斉下車につきましては、法務府といたしましては、あれを合法的であるというふうには考えておりませんでした。そして政府といたしまして、あの問題が不当であると言つ切つたのは、参議完におきまして、柏木さんの御質問に対して法務総裁が先ず述べられたことであります。
(「そこが白足袋政治の妙があるところだ」と呼ぶ者あり)私は主食取締について云々するもので決してありません。取締は法の命ずるところに從つて嚴然たるべきであります。だが、そのやり方が、九八%の善良なる周囲の方々の基本的人権を政府みずからが侵すことは、遵法精神の欠如であると反省を促すものであります。みずからの権利を主張する前に他人の権利を絶対に尊重するところに、民主主義の美しき実は結ばれるのであります。