1990-11-06 第119回国会 衆議院 国際連合平和協力に関する特別委員会 第9号
例え処罰されても、”丸腰派遣”は承服してはならない。一体、”丸腰自衛官”にどの面下げて中東へ赴けと言うのか、逆に問い返したいぐらいだ。 私は、小銃の携行というのは恐らく外務省は本音のところ反対だったと思う。ある新聞によると海部総理は、平和協力隊については恐らく青年海外協力隊の派遣ぐらいに思っていたんじゃないか。これは新聞記事ですよ。ところが小銃を持つことになった。
例え処罰されても、”丸腰派遣”は承服してはならない。一体、”丸腰自衛官”にどの面下げて中東へ赴けと言うのか、逆に問い返したいぐらいだ。 私は、小銃の携行というのは恐らく外務省は本音のところ反対だったと思う。ある新聞によると海部総理は、平和協力隊については恐らく青年海外協力隊の派遣ぐらいに思っていたんじゃないか。これは新聞記事ですよ。ところが小銃を持つことになった。
文芸春秋の十一月号に「檄文 統幕議長に告ぐ たとえ首を切られても「丸腰派遣命令」は拒否せよ」、こういう陸上自衛隊東部方面総監部前総監・陸将源川幸夫氏の論文が載っておりますが、総理、読まれたんですか、ちょっとお聞きします。
巷間論議の的となっている自衛官の”丸腰派遣”など、制服自衛官の立場からすれば、これほど人をバカにした話はない。呼び名はともかく自衛隊といえども一歩国外へ出れば、軍隊であることに変わりはない。国際的な常識で言えば、そうなる。 こう言っているわけですよ。
いわゆる丸腰論、自衛官の丸腰派遣論は、日本国内では通じても国際的には通じない議論だと考えます。国連の平和維持軍はどんなものであれ、任務によって携帯する武器は異なりますが、必ず自己保身の武装をしております。武装した多国籍軍にまじって日本の自衛隊のみが丸腰で参加することは、むしろ多国籍軍の全体の効率を低下させることになるかもしれません。