1993-06-03 第126回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
例えば、大豆生産なんかで言えば、地場でつくった国産丸大豆を、しかも有機農法などでつくった丸大豆を何もよそへ売る必要はないんです。これは地場の加工業者にやればいいんですよ。それで加工業者は今度は商店に卸していけばいいんですよ。そうすると、地場でつくった農産物というのが三回転していくわけです。それだけ地域経済の活性化につながっていくわけですよ。
例えば、大豆生産なんかで言えば、地場でつくった国産丸大豆を、しかも有機農法などでつくった丸大豆を何もよそへ売る必要はないんです。これは地場の加工業者にやればいいんですよ。それで加工業者は今度は商店に卸していけばいいんですよ。そうすると、地場でつくった農産物というのが三回転していくわけです。それだけ地域経済の活性化につながっていくわけですよ。
現在いろいろ価格の相場はあるにいたしましても、木綿どうふにいたしまして一丁分で丸大豆の原価はせいぜい十二円内外でございましょう。と申しますのは、六十キロ一俵五千九百円ないし六千円のところに相場をおいて見たなればそういう価格になる。
で、これについては、やはり油の使用量以上のかすは出ないわけでございますので、事態の推移によっては丸大豆の利用ということを考える必要がございまして、現在技術的な研究を続行中でございます。 それから魚粉、魚かすにつきましては、何しろ水産資源で制約を受けるものがございまして、しかも世界的に需要の増大が大きいということから、非常に魚かすの価格の高騰が著しいのでございます。
私は時間がないのでこちらから申し上げて恐縮でございますが、聞くところによると、今年は丸大豆十万トンを追加して輸入するということでございます。一体その十万トンというものは、どういうところからこの数字が出てきたか、それから十万トンは一体いつ入る見通しか。これが非常に大きな問題です。
三十年度におきましては大体丸大豆六十万トン、大豆かす二万トン、大体総計が大豆に換算して六十六万五千六百トンでありますが、三十一年度は一応大豆ばかりで年間六十六万五千トンという計画をいたしたわけであります。
ただ、これがただいまお話しの通り、国内出回り二十一万トン程度に対しまして輸入が六十万トン以上でございますから、国内の出回りの三倍以上のものが入っておるということでありまして、しかもこれはただいま、御承知の通り、割当制を原則としてやっておりますので、油脂及びみそ、しょうゆ、その他の丸大豆業者との間に外貨をちゃんと分けまして輸入をさせるというのを原則といたしておるのであります。
その必要な資源の大豆量の中から、飼料用としての豆かすを確保するという意味で、逆算して今のそれだけの丸大豆を入り用とするということに数字を立てておるわけでございます。御指摘の通り飼料用だけ、飼料政策だけで参れば、確かに大豆よりも豆かすの方が安く入りますから、その通りでけっこうだと思いますが、そういう見地から、油用の大豆ということとからめてやってあるわけでございます。
それからさらに飼料用の丸大豆を大体アメリカから三十九、中共から八、三十九対八という比率で買うということでもって輸入価格の予算単価をつけておられる。ところがこの丸大豆を入れることが果して適当かどうか。現実はあとでもってさらに詳しく申し上げたいと思うが、飼料用の丸大豆が入ってくる。これを需給機関なり配給機関は政府から払い下げを受けて、それを要するに製油会社にやって、製油会社は高い製油料を取る。
○説明員(石川武平君) 大豆粕の問題につきましては、実は国内の製油業というような関係もありまして、丸大豆の形において、飼料用の大観粕をとるという意味において丸大豆を去年は輸人いたしたのであります。一万六千トンばかり輸入をいたしたのであります。
内地の生産は大体二十五、六万トンから三十万トン程度ということでございまして、大体丸大豆としての消費といたしましては、まだ現在におきましては供給不足の状態になつておるわけでございます。従いまして先ほど提案者からの御説明のように、現在の大豆価格というものが生産を圧迫するような価格を現出していないと考えておるわけでございまして、大豆が重要農産物ではないという観点からではないわけでございます。
政府委員(長谷川清君) 輸入飼料といたしまして大豆粕を予定しておるのでありまするが、その際大豆粕を輸入するよりもむしろ大豆を輸入して国内でそれを製油し、それから大豆粕を得てそれを飼料に振向けるほうがよいではないかという御意見が大蔵委員会等においても行われておるのでありまするが、私たちといたしましてもその考え方には全く同意でございまして、現在畜産局で考えておりますところの本年度の飼料需給計画につきましては丸大豆
うという保証がなくても、丸大豆で入れて油を取つて、その粕を国内で或いは味噌、醤油なり或いは餌に廻わすことがいいのであつて、その供給力を殖やせばいいし、又純粋の民貿でもこれは入つて来るのであつて、あえて粕を買う必要がないのではないかという実は意見を聞いておるわけでありますが、ふすまであるとか、とうもろこしまで、これは或いは政府が買うという裏打ちがないとなかなか貿易業者も手が出ないと思いますが、大豆或いは丸大豆
○政府委員(長谷川清君) 大豆粕の輸入に関しまして、むしろ大豆を多く輸入したほうがいいのではないかというお話につきましては、先ほど片柳委員のお話にお答えいたしましたように、実は、農林省といたしましては、この大豆粕のほかに丸大豆を三十数万トン別に輸入計画を持つておるのであります。
内地産のものにつきましては、若干丸大豆で渡したものもございますが、大量が輸入ものでございますので、そうした措置をとつたのであります。これについて、みそ、しようゆ業界の方からは、味その他の点から申しまして、やはり丸大豆がどうしてもほしいということで、再三お話があつたのでありますけれども、現在までその実現を見ないで来ているわけであります。近く大豆につきましても、統制を廃したいと考えております。
○高塩委員 ただいまの長官の御説明で、大体了承したのでありますが、さらにもう一点一つ込んでお聞きするのでありますが、その丸大豆を油の会社、製油会社に対してはマル公で搾油させる、搾油した脱脂が自由価格で販売されるというところに、非常に価格の暴騰というものがあると思う。
御存じのように、あなたもおつしやつた通り、満州と同額くらいの生産量を持つておるアメリカの市場に対して買付を開始いたしておるのでありまして、そのほかに丸大豆の買付等もだんだん進んで参つておるのであります。特に本年は、北海道を中心といたしまして内地産大豆が非常に豊作であります。
すなわち平時におきましては、みその蛋白の原料としては、油をしぼらないところの丸大豆を使い、これに澱粉質原料として米、麦等を使つておつたのでございます。ところが終戰後は、アメリカから來るところの油をしぼつた大豆フラワー、あるいは大豆ミールを蛋白原料に使つておりました。
すなわちみそについても丸大豆を使い、米を使い、麦を使うということにおもむくわけであります。米、麦をみその方に使われれば、結局主食としての統制が脅かされる。また丸大豆を使われるということになるならば、今一番不足しているところの油脂の供給に非常な支障を來すというぐあいに、ほかの方面への波及が相当あるわけでございます。