1969-11-13 第61回国会 衆議院 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第2号
たとえば中野税務署に例をとっても、照会件数が一万八百三十一件、それで一件当たりの増差額が百七十五・五万円、こういうふうになっておる。これは四十二年度の分ですから、更改期が五年間くらい続くということで計算すると約七十六億円くらい出てきますよ。こういうことでいろいろ計算いたしますと、私の推計によれば中野税務署だけで、これは古い地代ですが、二百六十六億円くらい脱漏額が発見される。
たとえば中野税務署に例をとっても、照会件数が一万八百三十一件、それで一件当たりの増差額が百七十五・五万円、こういうふうになっておる。これは四十二年度の分ですから、更改期が五年間くらい続くということで計算すると約七十六億円くらい出てきますよ。こういうことでいろいろ計算いたしますと、私の推計によれば中野税務署だけで、これは古い地代ですが、二百六十六億円くらい脱漏額が発見される。
それは中野税務署だけから見たって、東京全体で三十億なんということはないでしょう。これはやってごらんなさい。池袋だけのだってだいぶ出てきているはずですよ。だからそれを言っているのじゃなくて、あなたたちの調査結果によればこういうことで、これの三倍にして間違いないだろう、こういうことを言っているわけですよ。部長がわからなければほかのわかる人、担当課長でもいいです。
これはちょっと古くなるけれども、中野税務署あたりを見たって何千万というのが幾つもあるでしょう。池袋の税務署の場合は億からのものがあるでしょう。その立ち入り調査はやめたんですか。立ち入り調査をその後続行するということをいっておったのですがね。大口のものが一つもないという、そんなことはないですよ。立ち入り調査していないということですか。
これはまた別な機会をとらえて多少論議してみたいと思うのですが、ここにいろいろなデータが、中野税務署等もらっておりますけれども、電子計算機でやれば相当のものが出てくる。ところが、実際上それを照会したり何かすると、人手とともに照会の郵送料や何かない。
これを、私が中野税務署に行きまして税務署の側の人の御説明あるいはいろいろ計算された数字、そういうものと、私のまた推測、推計というもので計算いたしますと——東京都内に四十二の税務署があるわけでございますが、中野税務署は申告所得で二・二%、不動産所得で二・三%でございますから、ほぼ全都の平均と見て間違いない。そういう形で推計をいたしてまいりますと、やはり一千八百億から二千億近いものになる。
あるいは四、五日前に中野税務署に行ったわけでございますけれども、中野税務署においていろいろ推計をしたりあるいは実際上ある程度調査をしてみたところ、大体私が言っておるのにそう遠くない推計というものなりあるいは実態というものが明らかになってきております。国税庁長官がきょうはいませんから、直税部長かだれかになると思いますが、国税当局はそういうことをお認めになりますかどうか、ひとつお答えをいただきます。
その関係で、たとえば中野民商におきます事例、中野税務署長が従来の態度を相当改めて、税務署員がしっかりした態度で民商の調査を行なうというようなことが実は中野民商の事件の発端になったような次第でございまして、先生御心配のようなことのないように、国税庁としては十分努力しておりますし、また今後もその努力を続けていきたいと思います。
○鈴木市藏君 それから、本年の九月の某日ですね、中野税務署長は、管内の税理士の会合で、いよいよ中野民商をつぶすことになった、したがって、君たちのところまでいま調査の手が回らないのだということを広言したということが伝えられている。この事実はその日にその話を聞いた人から中野民商の会長のところまで伝わってきているわけです。話が来ているわけです。
○鈴木市藏君 十二月の六日、あまりのひどさに、私たちが中野の民主商工会から出されました資料に基づいて中野税務署長に面会に行ったことがある。そのときの事実というのは驚くべきものです。とにかく署員はスクラムを組んで私たちの前に立ちふさがり、これだけではなくて、民主商工会の会員は直ちに税務署から退去してくださいというプラカードを掲げて出てくるわけだ。
あるいは中野税務署、世田谷税務署で白色申告者に記帳を強制したという例もある。こういう例は枚挙にいとまがありません。それは中小業者に聞いていただけばですね。ですから、非常に乱用されておるんですね。
それまでは誠に結構なんでございますが、そこへもつて参りまして、中野税務署から更生決定が参つたというのであります。こういう事実は仮に親切な調査等ができ、又組合等に相談しまして、営業者の状態、或いは職人でしたら職人さんの状態をよく税務署がお調べ願いますならば、こういうような悲劇に対する更に理解のない方法は採られなくても済むのじやないかと思うわけでございます。
○浦口委員 ちよつとお尋ねしますが、中野税務署管轄の中の小久保産業が脱税しておるということが財務監察官で摘発されて調査中であるということは事実でありますか。
○浦口委員 中野税務署では、そういう摘発ができない何か事情があつたので、直接おやりになつた。そういうわけではないのでしようか。
先ほどお話をお聞きしますと、中野税務署監督のために、財務監察官を中野税務署に駐在さしてあると、こうおつしやいましたが、なぜ中野税務署がそれまで知らなかつたか。あるいは財務監察官が、中野税務署と全然別個に、これを摘発したということは、そういう方針になつておるのか。われわれが考えますと、その前に中野税務署をしてやらせるべきではないか、こういうふうに考えるのでありますが、その点いかがでしようか。
「税務署不正に当局の手入、國会考査委員会乘り出す、吉田内閣の賣國政策に便乘して、私たちに安心して商賣をさせない中野税務署の不正事件がいよいよ明るみに出て、当局の手入れが始まりました。
○大橋委員 中野税務署へ……。
なお本件につきまして、二十六日午後一時本委員会に証人として、中野税務署小林五郎総務課長、同じく川島嚴事務官、同じく小松栄一郎事務官、木材商與石太郎君、民主商工会委員長河野貞三郎君、古物商三戸部角一郎君の五名を証人として出頭を求めるに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
次に中野税務署をめぐる汚職事件につきまして、調査部において調査が終了いたしましたので、本委員会において正式に調査に着手することといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○谷口善太郎君(続) 中野税務署前の小久保産業が一億円の脱税をしていたのを摘発したのは、中野民主商工会の運動である。こういう民主運動を保護してこそ、かくのごとき脱税に対する摘発が行われるのでありまして、取締るどころか、政府の立場から大いに賞賛すべきだと私どもは思います。
またその例として、一例だけ申し上げますが、東京都中野区中野税務署で摘発しましたところの、小久保産業に対する昭和二十三年度所得の脱税は、実に一億円だつた。こういうふうにして脱税が非常に行われており、しかもこの脱税を摘発しておりますのは、たとえばこの小久保産業の場合ですと、中野民主商工会の諸君が、この小久保産業の脱税を摘発すべく大きな民衆運動を起した。