1973-06-18 第71回国会 参議院 本会議 第21号
御指摘のように、国鉄の役割りは、都市間旅客輸送、大都市通勤輸送、中距離貨物輸送の三つでありますが、地形、地勢上、特に降雪地帯が全国土の四九・五%、約半分もあるという制約のわが国では、鉄道が最も効率的な輸送機関であることは何人も認めるところであります。特に、東京の中央線新宿・四ツ谷間の朝の輸送を見ますと、一時間に約十万人を運んでおるのであります。
御指摘のように、国鉄の役割りは、都市間旅客輸送、大都市通勤輸送、中距離貨物輸送の三つでありますが、地形、地勢上、特に降雪地帯が全国土の四九・五%、約半分もあるという制約のわが国では、鉄道が最も効率的な輸送機関であることは何人も認めるところであります。特に、東京の中央線新宿・四ツ谷間の朝の輸送を見ますと、一時間に約十万人を運んでおるのであります。
私が言うのは、たとえば国鉄に中距離貨物輸送の使命を負わせるならば、将来の人的資源から考えても、トラック輸送で日本の全土をおおい尽くすということはむずかしいわけでございますから、当然そういった規制なりあるいは誘導政策なりをしなければ、国鉄のいわゆる総合交通体系の中における使命というものは十分に果たし得ない、いわゆる赤字はなくならぬのです。
そして、十一月一日にその答申をいただいたわけでございますが、その中におきまして、今後の国鉄のわが国交通体系上における主たる役割り、おもに果たすべき役割りは、都市間旅客輸送、それから中距離貨物輸送、それから通勤輸送、こういうものが今後の国鉄の主たる役割りになるだろう、こういうふうに述べられておりました。
したがって、和は当面、この輸送分野の調整については、国鉄が担当すべきものは、国鉄という特性から見まして、第一に、この中距離貨物輸送をやる。それから、都市間の旅客輸送をやる及び今日的なこの経済が前に進んだ段階の中では、都市における過密の問題を解消するためには、これはもう私鉄とかなんとかいったって、これはできっこないです。ないですから、この際は通勤輸送、こういうもの等についても国鉄がやるんだ。