1980-03-07 第91回国会 衆議院 予算委員会 第19号
○大平内閣総理大臣 中立化政策をとるかどうかということは、もとより第一義的にはアフガニスタンの問題でございますけれども、こういった構想がアフガニスタンを初め周辺諸国並びに関係諸国の理解を得まして、中近東諸国における平和と安定がもたらされるということでございますならば、われわれもそれに理解を持ち、協力していきたいと考えております。
○大平内閣総理大臣 中立化政策をとるかどうかということは、もとより第一義的にはアフガニスタンの問題でございますけれども、こういった構想がアフガニスタンを初め周辺諸国並びに関係諸国の理解を得まして、中近東諸国における平和と安定がもたらされるということでございますならば、われわれもそれに理解を持ち、協力していきたいと考えております。
○羽生三七君 このASEAN諸国の中立化構想にとっての最大の課題は、その中立化政策に対する国際的保障であると思うのです。
それは、ベトナム問題についてフランスのドゴール大統領がまことに示唆に富んだ構想を示されておる、俗にいわゆるドゴールの中立化政策と言う。
ただ、いま御指摘の中立化政策につきましては、まだ世界各国の中でこれを支持する国が少ないということ、それから、中立化政策を主張しておる当のフランスといえども、今日のアメリカがやっておる政策を全的に否定しているものでもないと承知いたしておるわけでございます。
○国務大臣(大平正芳君) ベトナムに対する政策といたしまして、いま御指摘のように、中立化政策というものが、一部の人々によって提唱されておることは承知いたしております。
○国務大臣(大平正芳君) 問題は、インドシナ半島に安定と平和がよみがえってくることにわれわれは賛成なんでございまして、そういう条件をどうつくるかということでありまして、いま唱えられておる中立化政策というものが万能薬で、そうすれば平和と安定が帰ってくるかというと、そういう保証はないじゃないかということを申し上げておるわけです。
そういう今日の国内の情勢、そうしてしかも申ソ両国からして、日本に対して、警職法を出せば警職法反対を唱え、あるいは日本の中立化政策を呼びかけてきておる、こういう状況でございます。
○船田委員 ただいまの総理の御答弁によりまして、日本が自由陣営と協力をして国家の安全を保障していくという方針は大体了承いたしましたが、先ほど私があげましたように、中ソ両国の日本中立化政策というものはかなりしつこく行われてきておるのでございます。
かようにわが国に対して中ソ両国が執拗に中立化政策を向けて来ております。ところが一面ヨーロッパにおける情勢はどうかと申しますと、ユーゴスラビアは御承知の通り共産圏に入っておりましたけれども、共産圏から離れて中立化政策をとっておる、これに対しましては中共の首脳者は口ぎたなくののしっておるという状況でございます。
公安調査庁費の全額削除などと照らし合せて考察するに、第二十回ソ連共産党大会におけるフルシチョフ、ミコヤン演説の意図するところの日本中立化政策にこたえようとでもいう考えなのでしょうか。それは日本の独立を危うくするものであって、われわれの了解するに苦しむところであります。
○田中(織)委員 ただいまの外務大臣の御答弁でありますが、特に中立化政策の問題でありますけれども、日ソ交渉に当って日本とソ連が対等の立場で堂々と交渉に臨んでもらいたいということは、私も全く同感であります。
今るる申されましたソ連の中立化政策、そういうことは今世界の評論家の間においてしきりにうわさされております。ソ連あるいはそういう計画をもって進んできておるかもしれません。しかし日ソ交渉は実質的にはお話の通りきょうあたりから始まるのでありますから、その際向うの出方を推測してこれに対してこっちがどういう態度をとるかということを、明確に私の口から申し上げるのは果していかがかと思います。
これはソ連の中立化政策に日本が乗るとか乗らないとかいう問題ではない。日本の安全と平和を維持するために、日本が中立政策をとるかとらないかということが、私は基本でなければならないと思うのであります。その意味で、日本側がいわゆる米ソ両陣営のいずれとも仲よくしていく、これが今回日ソ交渉、引き続いて中共との国交調整問題が取り上げられるであろうところの鳩山内閣の外交政策の基本だと私は思うのです。
そこでそういう領土の返還というものが日本中立化政策のソ連の取引の道具となってはいけない、かように考えまして、今総理からもお答えをいただいたわけでありますが、この点についてあなたのお考えを承わりたい。
なお、最後に特に一言いたしておきたいと思いますが、先ほど私が述べたように、この日ソ国交回復の問題は、ソ連の中立化政策推進の意味から利用せられる懸念が非常に多大であるので、ことに保守であるべき鳩山内閣が世界の両陣営の勢力均衡の上に立って二面外交をやっていこうというような印象を国の内外に与えておる。
ことに最近のソ連の中立化政策の進展はユーゴとの交渉にも見られるのであります。ソ連の専政に反抗いたしましたユーゴのチトー主義というものは、七年前にコミンフォルムから追放せられ、その後最大級の悪罵を浴びてきたのは御承知の通りであります。ところが不倶載天のチトー大統領に対しまして押しかけ親善によって歓心を買おうとするソ連の態度、この媚態外交というものはまことに驚くべき変転であると思わねばなりません。
そういう意味でオーストリアは中立化政策をとったのではなくして、私は内政を干渉させない、外国の軍隊を置いてその圧力によって外交をゆがめられない、こういう立場をオーストリアの国民がとろうとしたから、ああいうことになったのであって、しかもそれが国民全体のそういう考え方を周囲の国々が認めざるを得なくなったという私は考え方を持つのです。
○永井純一郎君 どうもはっきりいたしませんが、そこでさらに重ねてお伺いしますが、やはり外務大臣はこの五原則にこだわって、五原則を認めるということはなかなかする意思がないようでございますが、やはりこれを認めると、それはいわゆる新聞が書いておるような中立化政策だというふうに世間が見る、こうはっきりお考えになっておるのじゃないかと思うのですが、どうですか。
そこで私が懸念といいまするか、総理や外務大臣が懸念されておることは、この五原則に従うということを言うことは、それは日本が、いわゆる新聞や評論が書くように、日本が中立化政策をとることだというふうに言われる心配があるから、私は今のような答弁をされるのだと思うのですが、五原則に従うことは、中立化政策になる、こうお考えになっておるのですが、その点を伺いたい。
(拍手)もしこの希望が裏切られるようなことがあれば、わが方としては、いたずらにソ連の平和攻勢に利用せられ、ソ連の日本中立化政策の術中に陥り、祖国を共産主義の脅威にさらすのみと言わなければなりません。何分にも、ソ連相手の外交は一筋なわでは行かぬことは、つとに世に定評のあるところであります。
台湾の中立化政策の放棄は、その具体的な現われでありますし、またいわゆる巻き返し政策は、世界全体の非常な脅威の的になつておるのでありまして、われわれが日本にとつて一番おそれておる朝鮮事変の長期化と、拡大のおそれ、その問題にわれわれが巻き込まれるおそれ、そのおそれに対して、本年度の政府提出の予算は非常な脅威を増強するものであると私は信じます。
次に、台湾の、新らしい大統領の声明による中立化政策の放棄と、政府の態度について二、三御質問いたしたいと思います。今まで政府から承りましたわれわれの承知している話では、政府はアメリカ政府から事前に通告を受けたということと、今までの教書はきわめて基本的な方針だけで具体化しておらないから、これについてどうにも態度のとりようがない、こういうような実は御説明だつたと私は思うのであります。
そこから国府の大陸逆上陸、こういつた反抗作戦というふうなものも予想されるのではないかと思いますし、あるいはまたこの中立化政策が、逆に今度は中共に対する海上封鎖というような線に発展して行くのではないかというようなことも懸念せられます。