1989-03-24 第114回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会外交・軍縮小委員会 第1号
片や欧州においては一九六二年にジュネーブ軍縮委員会が発足し、世界の軍縮が論議されて幾つかの成果が上がっており、また七三年には欧州安全保障協力会議、中欧相互均衡兵力削減交渉が開始され、長期にわたる交渉はまとまりはしませんでしたが、今月始まった欧州通常戦力交渉を生み出す基盤をつくり出しました。その息の長い積み重ねの努力を我々は見習うべきです。
片や欧州においては一九六二年にジュネーブ軍縮委員会が発足し、世界の軍縮が論議されて幾つかの成果が上がっており、また七三年には欧州安全保障協力会議、中欧相互均衡兵力削減交渉が開始され、長期にわたる交渉はまとまりはしませんでしたが、今月始まった欧州通常戦力交渉を生み出す基盤をつくり出しました。その息の長い積み重ねの努力を我々は見習うべきです。
○政府委員(山田中正君) 本年初頭からの動きを見ますと、一月十七日から三月十六日まで第一会期が行われました欧州軍縮会議及びその機会に行われました米ソ外相会談、また故アンドロポフ書記長葬儀の際のプッシュ米副大統領とチェルネンコ・ソ連新書記長との間の会談、さらには三月十六日からのウィーンにおける中欧相互均衡兵力削減交渉の再開など、東西間の対話の動きを見ることはできますものの、昨年末に中断あるいは無期休会
このような中で、西側の諸国はそれぞれの役割りに応じて防衛力の強化に努めるとともに、ソ連との間で戦略兵器削減交渉、中距離ミサイル規制交渉、中欧相互均衡兵力削減交渉等包括的な軍備管理、軍縮交渉に取り組んでおります。このような西側諸国による努力もあって、当面東西間においては核戦争及びそれに至るような大規模な軍事衝突は抑止をされております。