1965-03-30 第48回国会 衆議院 法務委員会 第17号
また、この中村晴子さんたちに対して新薬の人体実験を行なった方法について、投薬をする前に健康診断をしなかったことが明らかでありますが、健康診断もしないで新薬の副作用を検査したのかどうか、この点をはっきりしていただきたい。非常にでたらめなのであります。というのは、一人女性の方で四カ月後に死んだ方がありますね。
また、この中村晴子さんたちに対して新薬の人体実験を行なった方法について、投薬をする前に健康診断をしなかったことが明らかでありますが、健康診断もしないで新薬の副作用を検査したのかどうか、この点をはっきりしていただきたい。非常にでたらめなのであります。というのは、一人女性の方で四カ月後に死んだ方がありますね。
○鈴木(信)政府委員 ただいま御指摘の事件につきましては、三月の二十四日に東京法務局に対しまして、その会社の薬剤師である被害者に当たる中村晴子という方から、その代理人内田弁護士を通じて、人権侵害事実調査申し立て書と題する書面の提出があったのであります。
これに対し、法務大臣及び政府委員より、この事件は三月二十四日東京法務局に興和株式会社に勤務する中村晴子という人が申し立てたもので、その内容は、興和株式会社が研究中の抗ウイルスの新薬キセナラミンの実験のため、昭和三十八年十月同社の社員に副作用のあるのを隠して服用させたため、食欲不振、吐き気等を起こし、うち十七名入院、一名死亡するに至った。これは人権侵害だから調査してもらいたいというものである。
○政府委員(鈴木信次郎君) 稲葉委員から御指摘のとおり、今月の二十四日に、東京法務局に対しまして、名古屋市にある興和株式会社という会社に勤務する薬剤師、事件の被害者に当たる中村晴子という方から、その代理人の内田という弁護士を通じまして、人権侵害事実調査申し立て書と題する書面の提出がございました。
それから次に、私は人権擁護局長に申し上げますが、この際は、こういうことで提訴いたしましたこの中村晴子さん、御承知のとおり、これはどこかの薬科大学を出て、薬剤師の身分をとって会社につとめられた。いま二十四歳ですけれども、この問題を人権擁護局に申し出たことに対して本人は非常に悩んでいるのですよ。
外部の人が、こういうことは重大問題だからあなたは決意をしなさいと言って決意を促したときにも、その本人中村晴子さんだけではなくて、同じように病院へ入院加療している仲間の諸君が、全部といっていいくらい、ほとんどの人がやめなさい、これ以上事件を大きくしたら会社の圧力を受けて治療費ももらえなくなるし、われわれが治療に通院することも困難になってくるだろう、会社はしっぺ返しをして治療費もくれなくなる、通院もさせなくなるだろう
○鈴木(信)政府委員 先ほど来いろいろ御指摘の事件につきましては、昨日、すなわち本月の二十四日に東京法務局に対しまして、御指摘の会社の薬剤師で被害者にあたる中村晴子という人からその代理人である内田という弁護士を通じまして、人権侵害事実調査申立書と題する書面の提出がありました。