1978-02-09 第84回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
まず冒頭に、私、大臣がいままでの国会における予算の審議、あるいはそれに関連した経済成長をめぐる審議、なかんずく、財政に関しましては例の中期財政収支見通しをめぐっての論議などが真剣に行われているわけですが、一方、現実の経済、景気の動向というものも大変関心のあるところでございまするし、当然、当局としてはそのような状況についても情勢を把握をされていると思うんです。
まず冒頭に、私、大臣がいままでの国会における予算の審議、あるいはそれに関連した経済成長をめぐる審議、なかんずく、財政に関しましては例の中期財政収支見通しをめぐっての論議などが真剣に行われているわけですが、一方、現実の経済、景気の動向というものも大変関心のあるところでございまするし、当然、当局としてはそのような状況についても情勢を把握をされていると思うんです。
本年度予算の国債費は二兆三千億円に上り、去る三月発表の中期財政収支見通しによると、昭和五十五年度末には国債残高は五十五兆円、国債費は歳出の一〇%を超え、国債収入の何と七〇%に相当するという深刻な事態を招くのであります。まさに国債償還のための国債発行という財政破綻の様相を呈し、財政硬直化の最大要因となることは必至であります。
そこで、今後のあり方でございますが、国の財政及び地方の財政を通じまして、例の昭和五十五年までの中期財政収支見通し試算等をお示しをいたしておるわけでございますが、今後経済の情勢が安定をしてくる、安定成長の線に乗る。こういう状況に応じまして、やはり税財政制度にかなり大幅な抜本的改革を加えていく。
幾つか具体的なことをお伺いしたいのですが、この五十五年赤字公債をゼロにするという中期財政収支見通し、ケースIーとケースIIとございますが、これからこの目標を達成するためにどちらの方がより望ましいということでしょう。簡単に……。
○大倉政府委員 たしか、前回の当委員会で竹本委員の御質問にお答えした記憶がございますが、やはり、この中期財政収支見通しをよりどころにいたします以上、五十五年度までのある時点で、どこかの税目で増収措置は考えざるを得ないというところに追い込まれておると私は考えます。ただ、それがどの時期であるべきかということは、これは経済情勢の推移と絡んで考えざるを得ない。
ことしも大体そういう日程を考えておりますが、まさしくおっしゃいますように、中期財政収支見通しから見ます限りにおいては、いつの時期かに新たな負担を国民に求めることについて十分な御審議をいただかざるを得ない状況だと私は考えておりますので、ことしの夏以降、かなり精力的な御審議をお願いすることになろうと思います。
○大倉政府委員 大臣からお答えいただきます前に、中期財政収支見通しのお話からお入りいただきましたわけですが、この見通しの性格上、五十五年度の姿を先に想定いたしましてそれを逆に年割りにして五十二、三、四を出したという性格のものでございますので、ただいまの私どもの見通しが、五十二年度が具体的な計数として歳出歳入がこういう姿になるであろうということを積み上げていったというものではないということだけ、まずあらかじめ