2018-08-02 第196回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号
両ダムの操作につきましては、発生頻度の多い中小洪水に対して洪水調節効果を頻繁に発揮する一方で、大規模な洪水に対しましてはダムの容量に余裕がなくなる可能性が高くなり、その場合はダムに流入する量をそのまま放流することとなる、そういうことを様々な機会を通じて住民の皆様に説明を行ってきたところでございます。
両ダムの操作につきましては、発生頻度の多い中小洪水に対して洪水調節効果を頻繁に発揮する一方で、大規模な洪水に対しましてはダムの容量に余裕がなくなる可能性が高くなり、その場合はダムに流入する量をそのまま放流することとなる、そういうことを様々な機会を通じて住民の皆様に説明を行ってきたところでございます。
その後、明治に最初に河川改修計画が立てられたのは、明治三十三年、これは栗橋という地点、江戸川が分派する少し上流ですが、そこを基準点として計画が立てられ、なおかつ、計画対象となっている洪水は二、三年に一度起こるような中小洪水だったわけです。つまり、この時点では、先ほど申しました中条堤上流のはんらんを許容する形での治水計画が立てられていたわけです。
これによりますと、治水上問題となる非常に大雨のときには、洪水のピークを迎える以前に流域は流出に対して飽和状態となり、降った雨のほとんどが河川に流出するような状況になる、そして、森林は中小洪水時には洪水緩和機能を発揮するが、大洪水時においては顕著な効果は期待できない、こういうような森林についての日本学術会議の報告もあるということでございます。
状況というのを織り込んだ計画になっているわけでございますが、森林の整備を進めることによってどのくらい洪水調節の効果があるかということにつきましては、委員も御案内かと思いますが、平成十三年の十一月に日本学術会議の答申がございまして、かなり強い雨で、計画の流量を検討するような雨の場合には、既に流域は飽和状態となっていて、降った雨のほとんどは河川に流出するような状況になっている、したがいまして、森林は、中小洪水時
また、この点については、内閣総理大臣の所管のもとで設置されております日本学術会議、これによって森林の機能についての議論がなされて、平成十三年十一月には、森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、治水上問題となる大洪水においては、洪水のピークを迎える以前に流域は流出に関して飽和状態となり、顕著な効果は期待できない、こういう趣旨の森林の機能を限界として示されております。
また、従前の砂防ダムも、これは仮に砂防ダムが全部満杯になったとしましても、砂防ダムの調節効果というのがございまして、また洪水が来て土砂が流れてくるときには、その河床勾配が上流で少しきつくなるけれども、中小洪水で徐々に洗い流されてまたもとの階段状の勾配に戻るというふうな効果もございますので、一律に全部土砂をためてしまうという仕事ではないわけでございますが、スリット型の方がより効率的に細かい砂は下流に流
例えば、砂防におきましては、大規模出水時には大きな礫が流れてきますが、それはとめるけれども、中小洪水では小さな礫しか流れてきません。それは下流に流すという、いわゆるスリット型砂防ダムというふうなものをかなり多くやっております。
この遊水地は、北上川沿いに低い堤防を築いて中小洪水を防ぎ、この堤防によってカバーできない出水については遊水地内にはんらんした水をためることによって周辺の住宅地域を洪水から守ることを目的とする、自然の地形を利用した施設であります。現在、着々と建設が進められており、昭和六十三年八月には暫定堤の一次締め切りが完了しておりますが、何分、予算配分に限度があり、長期計画となることを余儀なくされております。
○説明員(松下忠洋君) 砂防ダム等の機能に関することでございますけれども、砂防ダムが満砂いたしましても、それで砂防ダムの機能が全部停止してしまうということではございませんで、中小洪水のときにはある緩い勾配で土砂がたまりますけれども、大雨が降りまして大量の土砂が出た場合にはそれが一遍に山のようにたまる、その後また中小洪水が徐々に下に水と一緒に土砂が流れていく、そういう調節機能が砂防ダムの重要な役割でございまして
しかし、今先生からお話がございましたように、二重堤をつくりまして、中小洪水にはなるべく冠水しないようにというようなことも当然考えられるわけでありますが、しかし一方、この河川の高水敷は洪水時に河川の流水を安全に流下させる最大限の機能を果たす必要がございますので、こういった二重堤防をつくりますと、堤防に並行してつくられる部分はそれほど障害になりませんが、どうしてもある区画を囲うわけでございますから、当然流水
ただ、中小洪水時には全開できないという御説でございますが、それはそのようではありますが、十門の二段ローラーゲートを有しておる水門でございますので、全開操作のほかいろいろ越流操作、潜流操作等の放流が可能でございまして、中小洪水時におきましても、この水門は十分対応可能というふうに考えておる次第でございます。
それも、その後の中小洪水といいますか、年月の経過に伴いまして、次第に低下をしておりまして、川路、竜江地区におきましてはもとに大体復しておるというふうに私どもは把握いたしております。
○政府委員(川本正知君) 砂防ダムの機能は、先生おっしゃいますように、山腹や河床を安定させて土砂の流出を防止するという機能も確かにございますが、さらには上流からどんどん流れてまいります土砂を貯留する貯砂機能のほかに、満砂した後でも、大洪水に伴いまして出てまいりました土砂を一時的に砂防ダムにためまして、その後の中小洪水といいますか、大洪水の過ぎた後のその後に起こります中小洪水などによりましてこれを徐々
溢流堤と申しますのは、私ども使っておりますのは、洪水のときに、中小洪水ではそこからあふれないけれども、大洪水が参りますと、そういうときにはそこからあふれるような構造のものを溢流堤と言っております。
それだけ洪水が入ってきませんので、現在の河道におきましても中小洪水は安全に流し得る。それからさらに、小野川の捷水路事業というものは袴狭川あるいは入佐川の改修もあわせて行うということでございますので、出石町内の袴狭川、入佐川の浸水被害もあわせて軽減することができるというような総合的なことから、現在捷水路事業をまずやっていきたい。
おっしゃるように、初期に入ってきただけどんどん吐いてしまうというふうな操作をいたしますと、それがうんと大きい洪水になれば非常に有効になるわけでございますが、中小洪水で終わった場合にはダムの調節効果が全然なかったというようなことになるわけでございます。その辺がいろいろむずかしいところでございます。
すなわち、結果的に中小洪水で終わったはずの出水の場合でも自然調節による放流がありますので、場合によっては、貯水池に余裕を残しながら、小洪水の発生する頻度が高まることがあるという点であります。これについても、またダム管理全般にわたって、気象予報がより的確になることが問題解決への一つの道であろうと思う次第でございます。 私の意見をこれで終わります。(拍手)
この中には、利根川の堤防が急所でやられたような洪水もございますけれども、そのほかの中小洪水におきましては、もし改修工事をやってなかったとするならば、関東平野が相当程度やられたというような数の洪水もだいぶあるのであります。それらのものについては、完全に改修の、今までやった金が生きているわけでございます。
従つて現在の計画洪水量で下流の問題は解決できるという自信を持つてやつておりますが、ただ佐久間のダムができますと、これは今お話のありましたように、非常に容量の大きいダムでありますので、中小洪水は殆んどなくなるという計画上は載つておりませんけれども、実際運営の上においては非常に洪水量の軽減のためには役に立つことになつておりまして、その点はあの工事を治水が費用を分担しないでも、洪水量の軽減には相当役に立つ