1958-10-17 第30回国会 衆議院 法務委員会 第5号
このままでいったならば、日本の司法部の実権というものは将来中央大学出身者ににぎられてしまうのではないか、何とかして今のうちに中央大学以下私立大学出身者の合格率を下げて、東大出身者を多く通すような試験制度を考えなければならぬじゃないか、こういうことが実はいろいろ話し合いの中に出たということが、いろいろ漏れてくるのであります。
このままでいったならば、日本の司法部の実権というものは将来中央大学出身者ににぎられてしまうのではないか、何とかして今のうちに中央大学以下私立大学出身者の合格率を下げて、東大出身者を多く通すような試験制度を考えなければならぬじゃないか、こういうことが実はいろいろ話し合いの中に出たということが、いろいろ漏れてくるのであります。
なお、これは御質問外のことでございますが、私が法務省に参りましてから見ておりましても、中央大学出身の方はもとよりでございますが、私学の出身の方々のきわめて優秀な人たちがおることは事実なんでございまして、人事の面におきましても、私としては十分考慮しておりますことは、実情によって御了承が願えるかと思うのでございまして、御心配のような点は全然ないということを明らかにいたしておきたいと思うのでございます。
そのうち中央大学出身が九十名であります。今の国家試験では最も難関と目されておる司法試験において、先ほど指摘いたしましたように、東大の出身が二百二十一名に対して中央大学出身が三百六十名の合格者を出しておる。ところが、むしろ司法試験よりもその内容、程度においてやさしいものとされておる公務員試験において、今指摘したような圧倒的な格差ができておるのであります。こんなはずはないと思うのであります。
○中村正雄君 もう一つお尋ねしたいのは、六人の中の経歴を見ますと、非常に奇異な感じを受けますのは、六名の中四名までが、東京帝大出身、一人が京都帝大出身、一人が中央大学出身、こうなつております。むろん選ばれた人が偶然にもそうなつておるのかも知れませんけれども、余りにも帝國大学中心で選考なさつておるというような奇異な感じを受ける、この点につきまして、何か御所見があれば承りたいと思います。