1967-11-11 第56回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第6号
御承知のとおり、本年七月中旬以降、九州、四国、中国等、西日本の各地は天候が多照寡雨に経過いたしまして、このため特に九州及び瀬戸内沿岸におきまして、農林産物に著しい干ばつ被害が発生いたしたのでございます。
御承知のとおり、本年七月中旬以降、九州、四国、中国等、西日本の各地は天候が多照寡雨に経過いたしまして、このため特に九州及び瀬戸内沿岸におきまして、農林産物に著しい干ばつ被害が発生いたしたのでございます。
まず第一に、干ばつの概況でございますが、九州、四国、中国等西日本の各地は、七月中旬以降、天候が多照寡雨に経過し、このため、特に九州及び瀬戸内沿岸において農林産物に著しい干ばつ被害が発生し、農林生産者に深刻な打撃を与えているのであります。
農林省の示された資料によりますと、九州地方におきましては、四月以降の長雨と高温により、麦、なたねを初めとして、早期水稲など農作物が甚大な被害を受け、関係県の報告では、九州全体ですでに九十六億円にのぼる被害を出しているほか、四国、中国等西日本の各県においても麦の赤カビ病が十五万町歩も発生しているということであります。
農業の経営にとって自然の現象は決定的な影響を与えるものでありますが、本年当初以来の異常寒波に続き、去る四月上旬よりの長雨は、関東以西の各地においては、気象庁創設以来の降雨日数となり、特に九州、四国、中国等、西日本全域にわたる農作物には甚大な被害をもたらしているのでありまして、なかんずく収穫前にある麦作をはじめ、蔬菜、なたね、果樹等に対しては、まさに壊滅的打撃を与えつつあると言っても過言でないと思うのであります
(「そうだ」と呼ぶ者あり)九州、山口等、今回の水害を受けた各県を初め、四国、中国等、西日本一帯は毎年風水害に見舞われ、いわゆる災害常習地帯であるということは何人も知つておるところであるし、過年度災害という言葉も常識的となつて、政府は昭和二十三年以来の災害を残し続けて来ております。災害が起つてもその次の年までに完全な復旧が行われない。