1988-05-16 第112回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号
つまり、核の分野については戦略核戦力を含めて中和状況になりつつある。残った状況は、全体として見れば通常兵力の東側優位という状態が際立ちつつあるという実態はやはり御認識いただかなくちゃいかぬということを申し上げていると思います。それが私のお答えした通常兵力による抑止といいますか、そういったものの重要性についての一つの理由であります。
つまり、核の分野については戦略核戦力を含めて中和状況になりつつある。残った状況は、全体として見れば通常兵力の東側優位という状態が際立ちつつあるという実態はやはり御認識いただかなくちゃいかぬということを申し上げていると思います。それが私のお答えした通常兵力による抑止といいますか、そういったものの重要性についての一つの理由であります。
そういう経過を踏んで、昨年INFというものの全廃ということが決まったわけでありますが、そこで先ほど申した東西の戦略を戦略核、中距離核、それから戦術核、通常兵力というレベルに輪 切りをして眺めてみますと、かつて極めて非対称的な戦略をとっておったものが、既に戦略核についてはパリティ、お互いに中和状況にある。