1954-09-07 第19回国会 衆議院 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第15号
すでに、第七次以降なかなか打開されないと思つていた中共引揚げの問題も、あちらの方に議員の方がおいでになつたり、そうして柳田謙十郎氏からさらに今回、五百余名の引揚げというニユースがもたらされたのであります。そういうあれは決して効果がないわけでなくて、それが私は一つの大きな新しい打開を生み出す方法だと思うのでありますが、これに対しておそらく外務省は反対せられると思うのであります。
すでに、第七次以降なかなか打開されないと思つていた中共引揚げの問題も、あちらの方に議員の方がおいでになつたり、そうして柳田謙十郎氏からさらに今回、五百余名の引揚げというニユースがもたらされたのであります。そういうあれは決して効果がないわけでなくて、それが私は一つの大きな新しい打開を生み出す方法だと思うのでありますが、これに対しておそらく外務省は反対せられると思うのであります。
中共引揚げの方々は、大体一次から七次までで男女合計二万六千四十七名と覚えております。そのうち、全体を通じまして、昨年の十二月末でございますが、就職申込みがありましたのが九千三百四十三名でございます。
戦犯であるといなとにかかわらず、刑を受けた者、及び刑期が満了してまだ残つておるような者で、この事情と中央の引揚げとは事情が違うと思いますが、中共引揚げと同じような問題が、横太に特例的に見られる。御承知のように、樺太は元は日本の領土であります。引続き日本人がそのまま残つております。これらの人たちは中共の人たちと似たような環境にある。これらの人たちは土地を持つております。
帰つて来られた方々も、先ほどもお話があつたような結果でありますので、非常によく役所側に協力してくれておりまして、この点は中共引揚げの場合とまつたく違つております。非常に張合いをもつてやつております。
その後いろいろと折衝いたしたのでございまして、大体財務当局の方におきましても、ことしの四月一日以後、つまり今度の中共引揚げの場合に通用されました帰還手当がきまりました以後におきまして、外地からこちらに帰つて来ました戦犯者に対しましては、これは大体同じような条件のもとにあると認められるから、出すことがよかろうというところでもつて、その辺で話合いが今のところはついたようなことに相なつておるのでございます
その他に個別引揚げのものが若子名分組んでありますが——それ以外に、中共引揚げのものといたしまして、集団引揚げ人員三万名ということで組んでいるのであります。これをオーバーすることがあるのではないかということも一応考えられます。
同様の措置をやはり今回一連のいわゆる中共引揚げの者等につきましても行うことを適当といたしまして提案をいたした次第でございます。
従いましてその申請書が、今回の中共引揚げが始まつて以来、ほとんど決定されておらぬ。申請書が千余通もたまつておるという話でありますが、これでは帰つた者が非常に不便であると思うのであります。
ちようど第一班でございまして、山下委員長と亘委員、帆足委員、それから私、個人の資格で柳田秀一君と、委員部一課から鎌田君、この一行で参つたのでありますが、われわれ議員団として、中共引揚げ以来初めての公式の派遣団でございます。そこで、まず順序といたしまして、三十日の日に森寮、これは御承知のように中共引揚げの出迎えの方々が一時そこに宿泊するという宿泊所であります。それを視察いたしました。
○佐藤(洋)委員 この際木村長官にちよつとお尋ねしたいのですが、第四次船団で中共引揚げが終了するものかどうか、これについて何か情報でも入つておるのかどうか。
それは御承知の通り中共の邦人の引揚げますにつきましても大分ごたごたしておりますことは、新聞でも報ぜられておりますように、国がMSAの受入れとか、或いは再軍備の方向に進むような状態が感ぜられても、表面になかなか出て来ないで、虚を突いて来るといつたような一つの動きが出て来るのではないかと考えられますが、それが中共引揚げの今度の場合にも何らか感ぜられるような、常識上了解に苦しむような点が随分ありますので、
留守家族等援護費でございますが、未復員者給与法、特別未帰還者給与法に基く給与は計上いたしましたが、特に中共引揚げにつきましては六月までに全部完了する。つまり本年度内に一万五千という予定になつておるので’ざいますが、四、五月で二万人、それから六月に五千人ということで、これに支障のないように六月分の暫定予算につきましては五千人分を計上いたしております。
それから、さきに外務省は、政府の職員を乗せろ、後になつてそれをまた訂正した、これは定見がないじやないか、こういう御意見のようでありますが、定見がないということと、さつき帆足委員のおつしやつた、外務省はかたくな過ぎて一向融通性がないじやないか、こういう御意見と、相反するわけでありますが、私どもは、中共引揚げの問題につきましては、一人でも多く一刻も早く引揚げていただきたい、こういう念願からいたしましこ、
今回の中共引揚げに対しまして、一言にして言えば政府としてはできるだけ万全の措置を尽してこれらの方々の帰還を迎えたいという気持であります。従つてまずもつてこれらの帰還者の方の配船につきましては、運輸省においているく手配をいたしております。
○並木委員 もう一点中共引揚げの問題について、私は要点だけをお尋ねしておきたいと思うのです。中共引揚げの問題では日本の政府がボイコツトされて、あたかも人民政府をつくる第一歩のような感じを与えておらないとも限りません。外電なんかをいろいろ調べてみますと、中共の引揚げは作戦である、甘言であるというようなことも言われております。あるいは中共封鎖を牽制する目的があるのだというようなこともあるのです。
それから中共引揚げというのは、中共というような限定はございますが、引揚者その他に対する貸付を私の方で前々からやつておりまして、その方のいろいろな回収の仕事などに対して、現在その出先の機関にお願いして、おるのであります。そういう関係で、引続いてお願いできるのではないかというような考えがある点が、若干違つておるのであります。
○中山(マ)委員 私は、中共引揚げの問題に関しまして、外務省のお方に、少し話が古いのでございますけれども、旅券の問題についてお尋ねをしてみたいと思います。本筋ならば外務大臣の御出席を仰いで直接に承りたいと思いますが、お越しがございませんので、外務省関係の方にお尋ねいたします。
これは中共引揚げの予算の折衝のときに先方と折衝したのでございますけれども、最後に、どうしても金の都合がつかぬから、これをこの予算に載せることは待つてくれということで、待つたというわけでございます。従いまして、今後の情勢の変化によつて、われわれとしましては、さらにこの問題についてはむし返すつもりであります。
○玉置委員 そうしますと、この引揚者住宅の予算化につきましては、援護庁長官といたして、中共引揚げの数を前提として大蔵省に交渉いたしたわけでありますね。
第四にお伺いしたいことは、中共引揚げの見通しと、その後に来る中共対策についてであります。今般、中共側の申出によりまして、中共地区に在留する邦人の引揚げが実現の運びに至りましたことは、まことに喜びにたえないところでございます。しかしながら、ここに私が最も遺憾にたえないことは、中共よりの引揚げ交渉が、日本政府に対してなされることなくして、民間三団体に対してなされたということでございます。
特に中共引揚げの問題については、そういう点を向うから要請を受けておる団体等と連絡をとつて行けるようにする、そういうことの配慮を引揚委員会において――これは当該委員会の問題でしようが、行けるようにしてもらいたいということだけ申し上げておきます。