2002-11-07 第155回国会 衆議院 憲法調査会 第3号
これらの会談の中で、上院改革につきましては、世襲貴族の削減を主とした第一段階の改革は終えており、現在は、長期的な第二段階の改革について検討を進めているが、ウェイカム報告書と呼ばれる王立委員会の報告書を踏まえ、議会内の両院合同委員会での議論に重点が移っていること、そこでは、上院に公選制を導入した場合の下院の地位低下のおそれについて議論がなされていること等の説明がなされました。
これらの会談の中で、上院改革につきましては、世襲貴族の削減を主とした第一段階の改革は終えており、現在は、長期的な第二段階の改革について検討を進めているが、ウェイカム報告書と呼ばれる王立委員会の報告書を踏まえ、議会内の両院合同委員会での議論に重点が移っていること、そこでは、上院に公選制を導入した場合の下院の地位低下のおそれについて議論がなされていること等の説明がなされました。
この貴族院の方も、今ブレア政権のもとで、世襲貴族はだめだとか、終身貴族だけにしようとか、さまざま改革がなされているようですが、イギリスの中世からの歴史のもとに二院制が成り立っているわけです。
参考までに指摘すれば、歴史的にも長い経験を持つイギリスの貴族院も、現在、世襲貴族議員の権限制限と公選制への移行過程にあることが注目されます。
その点で、先ほども触れましたように、イギリスの貴族院が世襲貴族あるいは一代貴族という形でいろいろな、千名近くの構成がありますが、その中で、世襲貴族は登院停止、投票権停止、剥奪ということとなり、一代貴族が構成になっていますが、しかし、今、イギリスの社会で議論になっているのは、上院は直接選挙の方向に向かうべきだというのがいろいろ新聞等で議論されているところです。
既に世襲貴族は廃止の方向にあるし、議員の一部は公選になる方向であるので、選挙で選ばれた上院議員をどうするか、一時的に貴族にするのかの問題がありますが、最終的に貴族院という名称は残ると思います。 昨日のテロについてですが、憲法問題特別委員会は広い視野から憲法を見ているが、安全保障という個別分野については見ていません。
ピアというのは、本来はイギリスの世襲貴族の長男が上院のメンバーシップに入るときのことを言うんだそうでございますが、それから派生して仲間という意味だそうでございます。
上院議員は、ここは貴族院議員でございますが、千百五十名ぐらいのメンバーがおりますが、そのうちの六百五十名は世襲貴族でございます。世襲貴族のうちの圧倒的多数は保守党の志向者ということでございまして、そこに下院における圧倒的な労働党の優位というところとねじり現象が出ている。しかも、選挙でなくて世襲である。
それで、二、三分時間をいただきまして外国の例を申しますと、外国の上院の例を見ますと、イギリスでは、上院は世襲貴族、それから一代限りの終身貴族、それに若干の法官貴族、聖職者、こういった人々によって構成されている。あるいはフランスでは、国民議会それから地方議会の代表によって選挙人団が構成されて、そしてそこで上院議員を選んでいる。これは間接選挙であるわけです。