1960-12-22 第37回国会 参議院 本会議 第8号
まず、世界経済情勢の最近の変化がわが国に及ぼすもろもろの影響についてでありますが、特に「米国からの金流出に伴う米国政府のドル防衛措置について、政府は、はたして正確な情報を得ているのかどうか。ドル防衛措置によるわが国の国際収支の上に及ぼす影響いかん。米国からの要請であれば、わが国は無制限にドル防衛に協力するのか。
まず、世界経済情勢の最近の変化がわが国に及ぼすもろもろの影響についてでありますが、特に「米国からの金流出に伴う米国政府のドル防衛措置について、政府は、はたして正確な情報を得ているのかどうか。ドル防衛措置によるわが国の国際収支の上に及ぼす影響いかん。米国からの要請であれば、わが国は無制限にドル防衛に協力するのか。
ところが御承知の通り、だんだんとそのドラスティックな政策が、その効果をあげて参りましたのと、また客観的の世界経済情勢も変って参りましたので、日本の急直下的に悪くなって参りまする趨勢がチェックされました。横ばいのところまでは、まず食いとめ得たのであります。
御承知のごとく維繊産業は昨年末以来の不況が世界経済情勢の低迷につれまして、今日に至っても何ら立ち直りも見られないままに、不況はいよいよ深刻となっております。なかんずく綿スフ織物工業の浜松地方においては、七月現在遠州織物工場約一千数百工場中百二十七工場が倒産あるいは全面休業をいたしております。また織機台数二万七千台中遊休機六千五百台を数えられております。
すなわち、昭和三十一年産以来、わが国経済の高度の成長のあと、昨三十二年初頭以来、急激に襲った国際収支の悪化に対処するためにとった政府の緊急総合対策を中心とする経済調整の効果いかん、国際的に今なお低迷する世界経済情勢の中においてわが属経済の見通しいかんの問題でありました。
こうした世界経済情勢を考慮に入れるとき、政府の見通しの甘さが痛感せられます。今日の第二段階において何よりも必要なのは、強力な輸出振興策でありますが、岸内閣にいかなる輸出振興策がありましょうか。本国会に提案されている輸出保険の引受限度の拡大、輸出利益の免税措置だけであります。
○池田国務大臣 物価の値上りが、世界経済情勢の変化によりまして、昭和二十八年以来横ばいであったのが、昨年の夏ごろから幾分上りかけたことは承知いたしております。しかし、そういうことは一時的の問題でございます。またそういうことも頭に入れまして、この際貯蓄の奨励が必要である、こう考えてやったのであります。いろいろな万般の事情を全部考慮の上、適当として措置いたしたのであります。
各国がそれぞれの自国の生産規模の拡大を完成いたしました暁には、遠からずして激烈な国際競争に当面せずにはおれないというのが、世界経済情勢であると観測せられるのであります。
これはすべて総合性を持つて建直しをして行かなければならない、無論インフレ的見地では、今後問題は補正予算から来年度予算、二十九年度予算の編成と大きく変つて来ることは言うまでもないのでありまして、私どもが切に願うことは、こういうふうな世界経済情勢下に、日本の進むべき、そして又新らしい負担が別個にも生じようとしておる今日の日本において、経済の安定上財政が極めて均衡の取れた緊縮な予算が編成される、こういうことが
戦後のインフレが一応安定しましたし、また世界経済情勢等の見通しから見まして、二十八年度予算はいわゆるドツジ・ラインをそのまま行うべきものではない。これは十二月三十一日以前から思つておりました。もつとも基礎がしつかりしません日本経済は、まだインフレの可能性がなくなつたわけではないのですから、ドツジ・ラインの考え方をまるでなくすということはもちろんできないのです。
私は別にここで言わんでもいいのでありますが、実は国連の世界経済情勢一九五一年版が極く最近できまして、日本が世界一に需要測定で誤つたという統計が国連より発表されているのであります。昨年の一九五一年のインダストリアル・プロダクシヨンと先年の一九五〇年の比較をしますと、世界経済全体では一割一分前後でありますが、日本は昨年度におきまして一年間に四割近い増加をしたのでありまして、世界一なんです。
大臣は先ほどのお話によると相当考慮されておるようでありますが、実際に原料の面の手配というのが今日の世界経済情勢から見て円満にできるものかどうか、これは特にはつきりして頂きたい。 それに関連いたしまして、輸出銀行を輸出入銀行と改めるべきが至当ではないかという声があるのにかかわらず、これがどうも許可されないという点は、政府のほうでの押しが少し足らないのじやないか。
でありますが、これは今の大臣の考え方では、主として戰前の対米比価或いは國民の嗜好と、こういうものを考えたということでありますが、これは先ほど申しましたように、戰前に自由に食糧が輸入されておつたときと、今日の状態とは非常に条件が違つて来たということ、先ほど小林君が言いましたような世界情勢に、我々の予期したことが起るか起らないかということはわかりませんが、仮に起らなくても今日の日本農業を取巻くところの、この世界経済情勢
ことに先ほど来の質問で申し上げました通り、朝鮮問題の発展、そこから起つて参りまする世界経済情勢の変化というものは、必ずやこれらの輸入原材料の上に大きな影響を及ぼすと思うのであります。従つて必ずやこの朝鮮問題が発展いたしますならば、これらの物資は再び統制しなければならないということは火を見るよりも明らかであるのであります。
世界経済情勢に順應いたしましたる対策をとりまして、貿易に対しましては細心の注意を拂つて、ほんとうに國際社会に仲間入りをなし得るようにいたしたいと、極力努力しておる次第であります。(拍手) 産業合理化の問題につきましても、きわめて重要なる問題でありまするから、愼重なる考慮を拂いまして、文字通り合理的にこれを解決する方向に努力しつつあるのであります。