1952-05-27 第13回国会 衆議院 本会議 第46号
すなわち、一切がアメリカの世界戰略に従属せしめられるところまで参つたことは事実であります。
すなわち、一切がアメリカの世界戰略に従属せしめられるところまで参つたことは事実であります。
質問の二、「朝鮮停戰協定交渉は目下進捗中であり、或いは遠からずしてその妥結を見るに至るかと思われるが、共産主義一般の世界戰略戰術よりすれば、それは一時的仮装的のものであつて、十分に信頼し得ず、時至らば随時これを犯して戰争行為に出ることは、中国における過去の国共停戰協定その他の例より十分に考えられる。
日本の安全は、極東の安全に繋がり、更に世界の安全に繋がるものであるといたしましても、單に米国への対極東、対世界戰略基地提供に終るものであつてはならない。万一の場合に第二の朝鮮にならないためにも、我々は自主性を以て自己の立場を主張しなけらばならない。吉田内閣においても、かかる見地から、祖国の安全のために、行政協定は如何にあるへきかを十分に研究され、強い信念を持つておるべきであると思います。
またもし中央がコミンフオルムの世界戰略の見地から国連軍を北鮮方面にくぎづけするため、いわゆる火中の栗を拾う決意であるならば、その影響ははなはだ甚大であるといわねばなりません。われわれは、中共の指導者も中国の民衆も好んで世界戰乱の醸成をあえてするものではないと信じたいのでございますが、この点に関して総理はいかなる見通しをお持ちであるか、所見を承りたいと思うのであります。