1947-11-12 第1回国会 参議院 農林委員会 第31号
かくのごとき大事業がかくも短期間に、而も平穩裡に行われているということは世界における農地改革史上空前のことでありまして、本事業が完成いたしました曉には、耕作農民はただに經濟的に獨立し得るばかりでなく、精神的にも從來の地主的秩序から解放されて、日本農業發展の礎がここに定まるものと信じて疑いません。
かくのごとき大事業がかくも短期間に、而も平穩裡に行われているということは世界における農地改革史上空前のことでありまして、本事業が完成いたしました曉には、耕作農民はただに經濟的に獨立し得るばかりでなく、精神的にも從來の地主的秩序から解放されて、日本農業發展の礎がここに定まるものと信じて疑いません。
農業が自然力の支配を受けることの最も強い産業だということは申ずまでもないことでありますし、それから日本は、地理的にも、氣象的にも世界に類例を見ない災害が頻發する國だということも亦すでに御存じの通りでありまするが、從來我が国の農家は自然的にも社會的條件におきましても、いろいろ制約されておりまして、生産性も低いし、いわゆる零細農家の經営を非常に餘儀なくされておつたのでありまするから、農業經營から起りまするところの
かくのごとき大事業がかくも短期間に、しかも平穏裡に行われているということは、世界における農地改革史上空前のことでありまして、本事業が完成いたしました暁には、耕作農民はただに經濟的に獨立し得るばかりでなく、精神的にも従來の地主的秩序から解放されて、日本農業發展の礎がここに定まるものと信じて疑いません。
○佐竹政府委員 死刑廢止の問題は、世界各國を通じての年來の提案でございまして、その趨勢としては、漸次死刑を減少し、また廢止する方向に向つておると思うのであります。しかしなから、この問題はその時々の社會情勢とも密接な關連を有するものでございまして、これが實現には、よほど愼重なる考慮を要するものと存じます。
私は材料として事務當局にお願いしておつたのだが、義務教育を國家がやつておる國が世界にどれ程あるかということの材料を要求しておる。まだ持つて參りません。義務教育費を地方團體に分けておるが、全部國家に寄り掛かる。國家はどうです。破滅しておるのではないか。自分で校舍を建ててくれ、教員の俸給も出してくれ、椅子、テーブルを作れ、そんな義務教育を強いられるものではありません。
これは第一次世界大戰後イギリスにおきまして、二囘も國費節約委員會が設けられております。一九二四年にゲテイ氏の委員會ができ、一九三一年にメイ氏の委員會ができて、勸告を出しておるのでありますが、ああいう國費節約委員會を、ぜひとも國會において設けていただきまして、民間の代表をも加えて、行政整理へ一歩を進めていただきたいと思うのであります。
世界に對する日本の不信用の償いとして、私どもは十分に苦しみを負わなければならないということは、覺悟いたしております。むしろ國民自身の墓穴を掘るために、私たち主婦がここ數年間貯蓄々々という暗い經驗をしてまいりましたことを考えれば、苦しくても先の見える明るい苦しさだということを感ずることができると思います。
世界監視の中にある日本の課題として、平和國家竝びに文化國家としての再建を期待されておる今日、厖大なる追加豫算案において、その基盤となる文化費、特にそのうちの教育費關係について、いかほどの豫算が盛られておるかという點について、教員組合は詳しく檢討をいたしまして、本道加豫算案に反對の意思を表明したいと思うのであります。
世界の歴史上のインフレの形態としては最後の段階に飛び込む一歩手前の形態である。日本のインフレは新らしい段階に入つたと、こう結論しました。この点は誰が見ても明白であるが、実際に今度の追加予算は、石橋氏の本予算よりはよりインフレ的であり、より大衆收奪的である。
今日我が國の経済が世界経済の一環としてこれを取扱うのでなければ到底再建は困難であるということは、一致した意見であるのでありまして、先般八月十五日以來、我が國の外國貿易がここに許されまして以來、我が國はここに再生の思いをしてこの貿易の振興を冀つておるのでありますが、この外國貿易の在り方につきまして、これを從來のごとくバーター・システム、物々交換主義で行くべきであるか。
〔議長退席、副議長著席〕 只今我々日本人、我が祖國は、世界環視の下に立つておるのであります。赤裸のまま世界の眞只中に置かれておる姿なのであります。而してそれに対する我々の態度は、この内閣成立の際に片山総理から宣言せられましたように、民主主義の完全なる実施、高度民主主義制の確立である。高度文化國家の建設である。道義國家の建設であるこいうことを力強く宣言せられました。
これはわが國の衣料というものは、世界一たくさん日本人はもつておるということを、あらゆる報道機関が証明しておると思うのであります。そこでマル公というものがありますために、これが自由に店舗にかざられないで裏から裏へ流れる。そのために、服一着が一萬円あるいは一萬二千円という高価で売買されておる。しかしながらこれがほんとうに自由になりますならば、店舗に売る際高く売らんとしていずれ古着業者は飾りましよう。
それからその対策としては中小企業総局のようなものをつくつて、指導をなしていくというお説のように拝聴いたしましたが、はたしてわが國の今後の中小商工業者が、今のようなお考えで、世界の経済にタツチして進んでいくことができるや否やということが疑われるわけであります。現在の状況下においては独禁法やら、経済力集中排除法案等によりまして一應制約を受けて、大企業というものが不可能な場合でもあります。
ただ、いわゆる大産業の下で発達をしてきた世界の重工業の独占的な支配の下にあつた経済情勢の中では、今お説のようなことが言えると思いますが、日本が世界に戦争を放棄し、平和國家として科学の基礎の上に立つ文化を打立ててまいる際におきまする生産様式は、私は必ずしも大企業を必要としないのではなかろかと考えております、コストの関係等もありますので、会社とか経營企業體に根本的な検討が加えられなければならない。
アメリカのピツツバーグにおいてウエスチングハウス電氣會社、KOKA局より世界最初の實用放送が開始せられたのであります。これを受信いたしましたのがわが國における最初でございます。次いで大正十二年十二月には無線電信法に基きまして、逓信省令放送用私設無線電話規則を公布施行いたしました。今日の放送事業を逓信局が監督しておるという實際の問題は、この逓信省令に基くものでございます。
そうしておそらくは、世界の歴史の上におけるインフレーシヨンの形態としては、最後の段階へ飛び込む一歩手前の形態であるように存じます。その理由を四つばかりあげます。最初の理由は、先ほど土屋さんから御説明ありましたのと同じ理由でありまして、一方においては歳入豫算が、租税の歳入がたいへん惡いということであります。第一・四半期の租税收入の實績は、豫定の七割ぐらいであるらしいです。
御承知の通り、今日の國民經濟は、マル公の世界とやみの世界と二つにわかれておるのでありまして、從いまして税制等もこういうことを前提に考えて、新たな構想を必要とすると思うのであります。もしそうでなければ、やみを根本的になくする方策を徹底的に講じなければならぬと思う。かりにそれができなければ、税制の新構想を必要とする。
つまりやみとマル公との二つの世界があるというお話でありました。その徴税の方法と徴税の改革と言われましたが、それに對して、徴税はどういう方法によつて具體的にもつていつたらいいかということについての御所見を承りたいと思います。
○國務大臣(森戸辰男君) 古典藝術の保存ということについて、藤森委員の御質問でございますが、これは極めて御尤もなことでありまして、私ども終戰後新らしい世界文化に接して、新らしい日本文化の建設の方向に向いますと同時に、日本文化の古典的なものが保存せられるということも、この際特に留意すべきものであると存じます。
それからなお昨日世界メリスト教團の方々が東京會館に見えられましたので、參議院の委員長と同伴いたしてそれぞれ代表の方十三名にお目にかかつて歸還促進の陳情をいたしてまいりました。非常に好意をもつて、今後働こう、こういうようなお話を承つてまいりましたので、御報告いたします。 それでは續いて復員廳の方から諸般の報告事項がありますので、この御説明を願います。ちよつて速記を止めて。
○天野委員長 そこでなお續いて皆樣にお諮りいたしたいことは、實は今世界キリスト教の各國の青年代表がわが國に來られておりまして、先ほども御報告申し上げました通り、委員長といたしましては、昨日參りまして各國代表にそれぞれ歸還促進方の御助力をお願いいたしたのであります。
況んや貿易再開によりまして、我が國の農業も我が國経済成立の一要素といたしまして、いや應なしに世界経済と関連します今日におきましては、将來予想できますところの外國のコストの安い農産物との競爭の点におきましても、今から十分なる用意を整えなければならんと思うのであります。
勿論貿易再開等の甚だ連合国の御好意によるうれしい知らせもあるのでありますが、これは何としても企業の合理化、経営の徹底した刷新、或いは技術の進歩等によらなければ、いかにこの世界の中に再び日本を入れてくれるという好意が周りにありましても、日本自体がよくその責を果し得ないことになりまするからして、我々といたしましても十分企業の健全性についてこれを確保して貰うように考えておるのであります。
またわが國が平和國家として堅実なる歩みを進めんとする今日、帰還の遅延や待遇の問題から、万が一にも他國に対し長く憾みを残すがごときことがありましては、世界平和の維持に寄與せんとする新たなるわが國の希望を達するためにも大なる障害となることは明らかであります。
われわれ日本國民が平和的、文化的の民族として再生せんとする努力が現実に世界の眼前に展開せられる以上、やがて世界の同情の眼がわれわれの上に注がれることは、断じて疑いを容れないと信じております。
それから資材の問題についても勿論當時ですから、自由に手に入るので、そういうことを問題にしていなかつたので、水産廳設置の問題は、日本の沿岸漁業という、この大きな世界の仕事をやつて行く上において、今日の水産局の程度では到底駄目だ、やり切れないといつたような意味から言つておつたのであります。今水産局長のお話を承つて私共非常に意を強くしたのであります。
○芦田國務大臣 ただいま原君から質問せられました問題は、おそらく日本全國民が重大な關心をもつている問題であるばかりでなしに、世界各國においても、きわめて注意深く考慮しつつある問題であると思うのです。
なるべくわれわれとしては、早く國際連合にも入れてもらうし、早く世界的に日本國民の平和愛好の意欲を知つてもらわなければならぬと思うのであります。早くしかも十分に認識してもらわねば效果が非常に薄いと思う。そのために私は二つのことを考えるのでありますが、それについて外相の意見をお伺いしたいと思うのであります。
世界に動亂が絶無だというなら問題はないのでありますが、今日冷靜に考えてみましても、世界に決して動亂がないなどとはどうも考えられない。そういうときに處して、つまり動亂があるかもしれないというときに處して、どうして日本が平和國家として平和を維持していくのであるかという、その具體的方策をお聽き申し上げたいのであります。
第一にお尋ねしたいこと、それは追加予算の編成に当つて、政府は日本経済と世界経済との関連をいかにお考えになつたかということであります。敗戰後二年、貿易の再開が日本封鎖経済をして再び世界経済に関連を持つに至らしめた。対外の情勢の変化は、ただ單に國内経済の均衡のみを以てして國民経済の安定を期することはできません。
寺尾君の申されました日本経済と世界経済の関聯性を十分に考えなければならないという御意見は御尤もでありまして、政府といたしましては、この点に夙に留意いたしまして、最大の注意を拂つておるのであります。政府の考えといたしましては、日本経済を充実確立いたしまして世界の信用を博するためには、今日においてその用意を十分にして行かなければならないと思うのであります。
未拂込金が絶對に拂込まれなければならぬものとすれば、たとえば第一次世界大戰後において、ボロ會社の株式をもつている人が未拂込金の請求のために非常に惱まされて、いつまでもそれが尾を引いてこまつたという事實があつたのであります。これに對しまして、個人に對しましては未拂込金請求をしないということは、たいへん結構なことだと思います。閉鎖機關に對してはもちろんのことであります。
これは世界の食糧事情の上において考えなければなりません、大體世界の食糧事情は今日いろいろ論議されておりますが、われわれ見ますところにおいては、大體千八百萬トンないし千五百萬トン世界において食糧が不足しておる。こういう見透しであります。そこでこの不足の實情の中において、日本が要求するだけの百八十萬トンが確保できるか、できぬかという問題でございます。
今日世界各國の試驗研究費豫算を見ますと、いずれの國家でも四%ないし五%になつておるのであります。日本は敗戰したからと申しましても、總豫算の何パーセントを占めておるかと申しますと、まことに蚊の涙に等しい〇・三七%にしかなつておりません。これでは敗戰國わが日本の現状におきましては、ただつじつまを合わせたたけであつて、その組み方において未來性がないと思うのであります。
そこで自給自足はできないし、輸入にまつよりほかにないと思いますが、世界の食糧事情は御承知の通りで、なかなか思うように輸入ができません。また平和が囘復された後には、自由に輸入はできるものと考えましても、そういう場合になると世界的な豐凶によつて、消費者も生産者も非常に脅かされる形になるのです。
實に冷やかにして、世界の違つたところを見せられて、あれで果した改過遷善することができるであろうか。改過遷善というものはそうでない。改過遷善というものは少年の滿たされざるところの、辛いところを汲んでやつて愛の手が廻つて反省せしめるところにあるのでありまして、他と分離してこれに刑罰を加えても、決して直るものではないと私は信ずるのであります。
無論行刑的な施設、強制的な施設も必要でありますが、それを一つの世界の中に、一軒の中に疊み込んで行くということが、母親と父親とがその子を育てて行く一つの姿になつて行くのでありまして、母親の手に負えないときにはお父さんの手に任して、或いはときには手も加える、或いは縛りもするといつたようなことも必要なんでありますが、それを一軒の中に置いて子供の成人化するまで續けて行くということ、無論緊密な連絡も行われましようし
幾らその急速な帰還を要望いたしましても、敗戰國の発言は所詮容れられんと諦めず、繰り返し繰り返し関係国家に懇請し、又廣く世界の同情を喚起し、その目的を達成しなければならないのでございます。すでに聞き及びますところによりますと、世界の宗教連盟、或いは赤十字社を通じ、或いはY・M・C・Aを通じ、今や世界的にこれを愬えんといたしておるのでございまして、残留八十万同胞の大部分は労働者農民の子弟でございます。
我々日本人が平和的、文化的國家として再生するという、その努力が現実の上に証明せられる限り、世界的同情の眼がやがて我々日本國民の上に注がれることは、我々の信じて疑わないところであります。政府といたしましても、この問題の解決には最善の努力を傾ける決意をいたしております。