1953-07-13 第16回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第2号
まず主要農作物種子対策費としては原採種圃の設置及び寒冷地帯の保温折衷苗代設置を助長するため八億三千六百万円を、耕土培養費対策及び特殊土壤対策費としては酸性土壤、秋落水田及びアカホヤ地帯不良土壤改良のために二億七千三百万円を、また北海道農業振興費については心土耕、混層耕用の機械整備のために一億八百万円を要求いたしております。
まず主要農作物種子対策費としては原採種圃の設置及び寒冷地帯の保温折衷苗代設置を助長するため八億三千六百万円を、耕土培養費対策及び特殊土壤対策費としては酸性土壤、秋落水田及びアカホヤ地帯不良土壤改良のために二億七千三百万円を、また北海道農業振興費については心土耕、混層耕用の機械整備のために一億八百万円を要求いたしております。
これについてこの不良土壤の改良も極めて重要なることでありますが、その前に地力増進を図るということも極めて重要に思うのであります。
然るに我が国は気候が温暖多雨でありまして、この気象的条件から地力は損耗しやすく、その上我が国は農地の利用度が高く、休閑して地力を養う余裕がなく、特に戰時、戰後に亘つて農地を酷使した結果、地力は消耗し盡されておるのでありまして、最近は酸性土壤及び秋落水田等の、いわゆる不良土壤の分布が甚だしく拡大いたしつつあるのでありまして、これが証拠というべきであり、又施肥量の急激な増加にもかかわらず、農作物の生産がこれに