1967-06-07 第55回国会 衆議院 農林水産委員会 第18号
かれらも、また、ルールをおかしてまでして不法出漁しなければ食っていけなかったのだ。」「そして、沿岸の漁場に〃魚群アパート〃をつくってくれという計画も、いつまでもにぎりつぶしになっていたという。「取る漁業」から「つくる漁業」へという水産行政のうたい文句も、かけ声だけに終わっていたのではなかったか。かれらを密漁に追い立てたものが何かを考えてみたい。
かれらも、また、ルールをおかしてまでして不法出漁しなければ食っていけなかったのだ。」「そして、沿岸の漁場に〃魚群アパート〃をつくってくれという計画も、いつまでもにぎりつぶしになっていたという。「取る漁業」から「つくる漁業」へという水産行政のうたい文句も、かけ声だけに終わっていたのではなかったか。かれらを密漁に追い立てたものが何かを考えてみたい。
しかもその結果が、正しい漁民の二十五日から出漁した者は漁獲をせずに、不法出漁して漁獲をした者だけ取り得であつて、何ら処罰されたことは見えなかつた。まことに水産庁はこの密漁問題に対しては手ぬるかつたことで、われわれも遺憾の意を表しておつた。しかし本年においては正しい漁民のあり方をはつきりと教えて、しかしてそれを守るようにしていただかなければならないのである。
さんまの密漁の告発問題が起つておりますが、その不法出漁問題は全国的な注目をあび、根室の出来事だけというわけには行きません。一地方の単なる告発だということには行かないものがあると私は考えるのであります。ここに「東北海道新聞」なるものの記事を参照いたしますと、道議会水産常任委員長松平氏の話によりますと、すでに調査を開始した。
しかしながら不法出漁を決議するというようなことは聞いたことはありません。
○永田委員 北海道のさんまの不法出漁に対しまして、水産庁の態度はすこぶる微温的である。これがために内地のさんま業者も一挙に不法出漁を計画したという事実があるのでありますが、それを水産庁は御了承になつておりますか。またその原因が一にかかつて水産庁のあいまいな態度によるものであるという責任をお感じになつておられますか。