1991-04-18 第120回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
特別会計のつじつまを合わせることに熱中して、収入の確保や支出の削減に重点を置いた国有林経営は、例えば伐採跡地や不成績造林地を天然更新と称して植栽や保育を放棄して天然林にしむけている。また、林業施業基準も変更している。こうした結果、取り返しのつかないような破壊をこうむっている山が各所に見られます。国有林の再建は、財政再建を図るとともに、国有林にふさわしい山づくりをすることだ。
特別会計のつじつまを合わせることに熱中して、収入の確保や支出の削減に重点を置いた国有林経営は、例えば伐採跡地や不成績造林地を天然更新と称して植栽や保育を放棄して天然林にしむけている。また、林業施業基準も変更している。こうした結果、取り返しのつかないような破壊をこうむっている山が各所に見られます。国有林の再建は、財政再建を図るとともに、国有林にふさわしい山づくりをすることだ。
それからまた、皆伐新植計画材分の天然更新への変更、さらに不成績造林地の天然林編入等を行っているようでございますが、これはいかなる理由に基づくのか、その辺を明らかにしていただきたいと思います。
○田中(恒)政府委員 昭和五十四年当時国会で御議論をいただきましたいわゆる不成績造林地問題につきましては、その後国会論議を踏まえましての再調査を行いまして、約八万ヘクタール近い不成績造林地につきましての解消計画を五十八年までにほぼ終えたところでございます。
そこで、今度具体的にお伺いいたしますが、前の百一回国会において、いわゆる不成績造林地は昭和五十八年度で解消したという趣旨の答弁がありましたが、これは、約二百四十三万ヘクタールの人工造林地の中には不成績造林地は一切ないというふうに理解してよいのかどうか。
六、国有林野の森林資源を維持培養するため、不成績造林地、緊急に保育施業を要する林地、荒廃林地等の実態を把握し不成績造林地等の解消に努めること。 七、国有林野事業における素材販売については、生産技術の開発、高品質材の有効・公正な販売、材価の市況調査、木材需要の開発、付加価値の高度化等の必要性にかんがみ、適正な実施に努めること。
その奥地の造林につきましては、当時まだ十分な技術的な蓄積も今日考えますと不足であったと思いますので、樹種の選定の誤り、その他施業上の不十分さもありましてここらあたりの造林地にいわゆる不成績造林地が発生し、これが天然林に編入という形をたどっているのが多いわけでございます。
先ほど論議がございました一部の不成績造林地等が過去におきましてあったことも十分踏まえまして、私どもはやはり林地の立地条件を踏まえた 形じゃなかったかということを深く反省しておるところでございます。そのため特に考えておりますのは、技術的合理性ということをベースに置いた考え方に立っていかなきゃならない、かように考えておるところでございます。
○説明員(田中恒寿君) いわゆる不成績造林地問題が集中的に、いろいろ御議論いただきましたのは、五十三年八十四国会でもあったわけでございますが、あのとき私どもは全国的な一斉調査を二度、五十二年の四月と五十四年の四月現在でいたしたわけでございます。
五 国有林野の森林資源を維持培養するため、不成績造林地、緊急に保育施業を要する林地、荒廃林地等の実態を把握し、不成績造林地等の解消に努めること。 六 国有林野事業の推進に当たっては、生産技術の開発、高品質材の有効、公正な販売、材価の市況調査、木材需要の開発を推進し、収益性確保に努めること。
なお、毎年三万から四万ヘクタールの造林をしておるわけでございますけれども、やはり山の自然条件等もございますので、局部的に風衝地とか岩石地等で成績の悪くなるところもございますが、そういうところにつきましては補植をするあるいは改植をするということによりまして常時修復に努めておりますので、今日におきましては、かつて御論議をいただきましたようないわゆる不成績造林地につきましては、これはほとんど今お話しのような
これは、今市営林署管内にあります奥鬼怒の国有林、通称馬坂団地あるいは黒沢団地と呼ばれているところでございますが、ここではいずれも五ヘクタール以内ということで皆伐を行って、隣地には必ず保護樹帯を残すという手法で行われたわけでありますが、現実には三十メートル程度の保護樹帯は次第に細くなって、皆伐跡地は不成績造林地の様相を呈して、部分的には崩壊地が発生している。
したがって、不成績造林地の改善対策を指摘をすると、先ほど来お話がありますように、これは観察林だの、カモシカ被害だの、気象障害だのと、言いわけばかりしておるのですね。一体、これいつまで観察するんですか、そのことについて答弁願いたい。 それから、そうしてその地域は人工造林では絶対だめなのか、どういう樹種を植えてどういう手入れをすれば人工造林としてりっぱな山になるのか。
○説明員(田中恒寿君) 五十二年の四月一日把握いたしました不成績造林地は四万五千三百でございましたが、五十二年、五十三年度と両年度にわたりまして三万一千六百ヘクタールを解消いたしております。
○村沢牧君 不成績造林地が五万八千ヘクタールある。その内訳は、五十三年のときに皆さんがおっしゃっていた四万五千ヘクタールのうちどのぐらい改善をして、そしてなおかつこの五万八千ヘクタールまだ残っているのか、その改善状況はどうなんですか。
われわれは不良造林地という表現をいたしますが、林野庁としては、不良造林地という言葉は使わないで不成績造林地と、こう言うわけでありますが、その実態についても正確な把握がいまだにどうも明確でない。面積的な面で言えば、私どものつかまえております数値と林野庁が言っておられる面積とでは大変な違いがある。
ただ、ちなみに五十四年四月一日現在のいわゆる不成績造林地は五万八千ヘクタールでございます。これらにつきましては五十四年度以降五ないし六年間、早期に保育を要する造林地につきましては三ないし四年間に効率的な方法によって計画的に解消するということで実行に努めておるわけでございます。
これでは、もはや適切な森林施業は困難となりまして、不成績造林地の続出、不安全労働による労働災害の多発、非効率的な事業運営など健全な森林造成や適切な国有林の管理、保全にとってきわめてゆゆしき事態にあると言わざるを得ないと考えるのであります。
また、不成績造林地の解消を含む確実的確な造林の実行、林道の開設等生産基盤整備の充実を図ること。 右決議する。 以上であります。 委員各位の御賛同をお願い申し上げます。
十 国有林野事業については、経営改善を計画的に進めるとともに、民有林の振興に関する助成措置を勘案し、所要の財政措置の拡充に努め、不成績造林地の解消を含む造林内容の充実、林道開設等の生産基盤の着実な整備を図ること。また、国土保全、水資源のかん養、保健休養等森林のもつ公益的機能の発揮に特に努めること。 右決議する。
○野坂委員 この問題はまた改めて時間設定をして質疑に入りたいと思いますが、さらに国有林の問題について、この間の大臣の所信表明の演説に伴う質疑の中でも問題を提起しておいたわけですが、この間の参議院の農林水産委員会で、先ほど不良造林地の問題、不成績造林地の問題、こういうふうな問題は同じだという話を大臣がしたわけですけれども、この農水でこの不良造林地の面積の問題については、林野庁は四万ヘクタール、職員の仲間
また、御指摘のように、あるいは怠けて、いい手入れをしなかったところもあるのかもしれませんけれども、そういう意味で、当初当然いい造林地にすべく造林したものが当初の成績どおりに成長していないものを私どもは不成績造林地というふうに呼んでいるわけでございます。
○島田委員 不成績造林地という表現を使いますけれども、私どもはこれは不良造林地だと思うのですよ。大臣、この言葉の定義みたいなやりとりをするつもりはありませんけれども、不良造林地というのと不成績造林地とでは認識においてずいぶん違うと思うのですよ。不成績造林地というのは一体どういう意味ですか。
○藍原政府委員 ただいま先生御指摘になりました、全林野の労働組合が調査されたというようにわれわれは内容をうかがっておりますが、これにつきまして約四十万ヘクタールの不成績造林地があるというふうに言っておられますけれども、その細かい点は私ども承知いたしておりません。
特に、不成績造林地を指摘しながら逆に不成績造林地が経営計画後拡大しているということは、最も注目しなければいけないことだと思うのです。特に、王滝その他各署において優良ヒノキ特産地を多量のカラマツの植栽に変えています。今後の木曽の資源について重大な問題を投げかけていることを警告せざるを得ない、それが現状であります。
国有林野事業の改善に関する請願(第四八九二 号外一件) ○木材の需給及び価格安定に関する請願(第四八 九三号外一件) ○林道舗装事業の促進に関する請願(第四八九四 号外一件) ○林業の早期振興に関する請願(第五二七七号) ○鶏卵の生産調整強化及び養鶏の経営安定に関す る請願(第五四八七号外五件) ○震ケ浦総合開発卒業に伴う水産加工業者に対す る補償に関する請願(第六一一九号) ○国有林の不成績造林地
本庁本部の方から出されているやつでも、不成績造林地ということで林野庁としては一万五千ヘクタールというふうに言っているけれども、実際に組み直してみると、職員の皆さんの調査でも四十万ヘクタールあると、こう言っているんですよ。だから、私は、これを四十万ヘクタールがどこどこの営林局のどこでどうだということいま言えるあれでもありませんし、またどうかということを言うつもりもありません。
○相沢武彦君 植林の不成績造林地といま話がありました改植地を合わせたものが、一般に目につくいわゆる不良造林地というように思えるんですが、これを全部合わせても五万二千六百ヘクタールという数字になるんでして、不良造林地は四十万ヘクタールあるんだという主張とは、まだまだ数字的には大きな開きがあるわけですね。
○相沢武彦君 そうしますと、改植その他人工林以外に持っていくというのが一万五千ヘクタール、それから早期保育を要する、これが三万ヘクタール、この両者合わせて不成績造林地というわけで四万五千ヘクタールになるわけですが、これはどういった調査でこういう数字を把握されておるわけですか。
大部分の造林地は生育が非常によくあるわけでありますが、厳しい自然環境のもとに置かれて造林地が生育する関係がございまして、この程度の不成績造林地はやむを得ないものと考えております。なおまた、いま申しました一万五千百ヘクタールにつきましては、その生育状況を見ながら今後七千六百ヘクタールぐらいは改植してまいろうと考えております。
そういう体制でいいのかということが一つの大きい問題だと私は指摘しておきたいわけですが、この点については、たとえばおたくの足元の労働組合の方々でさえも、「国民のための豊かな緑の山づくりのために人手と資金をいまこそ投入すべきであり、不成績造林地、造林手おくれ地の解消、治山治水、輸送部門も含めた直営直用拡大の検討は、今後の時間短縮の情勢なども踏まえ、見通し試算の全面的な見直し、検討を行なうべきである。」
で、カラマツの先枯れ病によって造林地が不成績造林地がありまして、改植——別の木を植える——改植したようなところが非常にございます。