1953-07-30 第16回国会 参議院 経済安定委員会 第11号
先般通産委員会との連合の際、豊田委員から、独禁法の改正により大企業の中小企業に対する圧迫が強化される懸念がある、不況カルテルの認容については特に厳重に留意されなければならん、又下請工業者に対する支払遅延、百貨店の仕入先に対するサービスの強要は取引上の地位を不当に利用する不公正な取引方法に該当する場合が多いと思う。
先般通産委員会との連合の際、豊田委員から、独禁法の改正により大企業の中小企業に対する圧迫が強化される懸念がある、不況カルテルの認容については特に厳重に留意されなければならん、又下請工業者に対する支払遅延、百貨店の仕入先に対するサービスの強要は取引上の地位を不当に利用する不公正な取引方法に該当する場合が多いと思う。
○参考人(門司正信君) 下請工業者の実情、親工場の支払い状況等につきましては、先ほど来皆さんがたから御説明がございましたので私は省略いたしまして、商工中金といたしまして、こういう事態に対処して現在組合金融の形においてどの程度動いているかというようなことを参考に申述べたいと思います。
見返資金につきましてもう一点お伺いをいたしまするが、池田さんは委員会の席上、通産委員会においてでございまするが、中小企業対策といたしまして、大企業の方に資金を廻しまするならば、それが当然に流れて行くものだと、こういうような説明をされましたが、併しながら見返資金の融資を受けておりながら、大企業はこれを下請工業者に流していない実情にあるのであります。
できれば、大企業の方をお呼びになるような場合に、関係中小工業者、下請工業者も呼んでいただきたい、大経営の会社が支拂いを受けましても、その金が実際に中小工業に流れて行く場合と、流れて行かない場合もあると思う。こういう点はやはり一應それぞれの関係者から聞きまして、金融方面ばかりにこれが弁済に充てられるとすれば、結局中小工業は参つて來るし、その労働者も参つて來る。