2003-01-23 第156回国会 衆議院 予算委員会 第3号
長期の不況が続く中で、中規模、大規模の企業による下請企業いじめが残念ながら生じていることは、御指摘のとおり事実でございます。御承知のように、中小企業というのは我が国経済の大宗を占めておりまして、いわば屋台骨を背負ってくださっているわけですから、そこをそういう形でいじめるということは、私はゆゆしき問題だと思っております。
長期の不況が続く中で、中規模、大規模の企業による下請企業いじめが残念ながら生じていることは、御指摘のとおり事実でございます。御承知のように、中小企業というのは我が国経済の大宗を占めておりまして、いわば屋台骨を背負ってくださっているわけですから、そこをそういう形でいじめるということは、私はゆゆしき問題だと思っております。
一般論としての高コスト構造の是正ということからまいりますと、中小企業にとりましてもいわゆる活力を維持し、あるいは創造性に満ちた事業活動を展開するということから、これは非常に重要なことだろうということで認識をしておりますけれども、それがいわゆる下請企業いじめというような形であらわれるような場合には、これは下請代金遅延等防止法あるいは独禁法というようなものの厳正な運用によって対処する必要があると思います
さらにまた、今回の円高で特に下請代金支払遅延等防止法、こういう下請企業いじめというものに対する厳正な監視というようなことも私ども心がけております。さらにまた、いろいろな中小企業の指導面、これも今年度予算において、その運用においてできるだけそういった現在非常に困難に逢着しております中小企業者の多角化転換、そういうものの指導というものに重点を置くように、傾斜的な配置を今しているところでございます。
こういうことに対して、昨今のこの金融引き締めから惹起されるであろうこれらの問題について、中小企業庁としてどういう取り組みをしていかれるか、この機会にぜひその存念をお聞きしておきたいと思いますが、ひとつ十二分なる監視をしていただいて、これらの不当な下請企業いじめを手厳しく是正させる、場合によっては金融機関にもそういうことを伝達するというか、それぐらいの行政指導の姿勢があってもいいように私は思います。
しかし、その急速な資本蓄積の反面では、労働者の悪い労働条件や下請企業ぐるみの合理化といった下請企業いじめも行われたし、地域的に生活環境の悪化も広がった、インフレも広がった、さまざまなことがあったわけでございます。こういう働く国民、中小企業が犠牲を払わされて進めた高度成長の行き着いた先というのが非常に過度な資本の過剰蓄積ということで、多くの分野に不況があらわれているという結果であります。