1992-05-14 第123回国会 参議院 運輸委員会 第6号
こういう傾向が高まりますと、結局今の労働時間の短縮の国民運動は結果的に労働者を、言葉はいいのか悪いのか知りませんが、上級労働者と下級労働者層と二つに大別してしまうおそれが出はしないだろうか。そして、一方がだんだん人間らしく余裕を持つ職場になればなるほど取り残された一方の側の人たちはまずます三Kの代表的な職場としてくっきりと国民の中に位置づけられてしまう。
こういう傾向が高まりますと、結局今の労働時間の短縮の国民運動は結果的に労働者を、言葉はいいのか悪いのか知りませんが、上級労働者と下級労働者層と二つに大別してしまうおそれが出はしないだろうか。そして、一方がだんだん人間らしく余裕を持つ職場になればなるほど取り残された一方の側の人たちはまずます三Kの代表的な職場としてくっきりと国民の中に位置づけられてしまう。
たとえば明治時代には、労働者として働こうとしても、下級労働者に働く道がなかった。逆に武士のほうは、秩禄公債をもらいながら国家の官吏、地方の官吏、大学の先生、小学校の先生、商社の支配人、専務、みんな読み書きそろばんをしていたのですから、その人たちは優先的にみんな就職が確保されていたわけです。それと逆に、下級労働者にも採用されなかった、差別があって。
しかも組織全体の実態を考えますと、これは場合によっては、下級労働者のほうに——下へ下へといくのがおそらく適用の実態になるであろうというようにおそれるわけです。もちろん私は現在司法官憲、裁判所を相当程度に信頼しております。
しかもそれが先ほど申し上げましたように、実際の運用面から考えてみますと、下級労働者に波及するおそれがある。そしてさらにもう一つの視点から見てみますと、ほんとうに公害をなくせるのはだれかといいますと、企業のトップ以外にはありません。従業員というものが排出行為、違法行為をやったといたしましても、それは縦の関係の中、組織の中では期待可能性がないと断ぜざるを得ない例がほとんどであると思います。
こういう状態の中で、したがって土建業に働く下級労働者の争奪戦が始まっておる。たとえば私どもの北海道などでは、従来秋田とか青森、岩手等の東北関係の出かせぎ労働者を雇い入れて土木事業をやってきた。ところが、万博の準備が進んでまいりますと、次に万博のあとに、一九七二年には札幌で冬のオリンピックが行なわれる。
その中で、政府がこれからの経済成長の十年計画を発表した、これを満たしていくためには、たくさんの労働力というものが必要だ、特にその労働力というものが、あまり学問の要らない下級労働者、十年の経済成長を満たしていくための上級技術者はこれこれの人数、中級の技術者はこれこれの人数、下級労働者はこれこれが必要だというもこういう算定のもとに、能力主義というものが組み立てられていく、それに合った人的資源を確保していく
ですから、かつては下級労働者のごとく見られた者が、今日は特殊技能者として非常にすぐれた技能者としての価値がここに生まれてきた。ですから農村における日雇い労賃を基準にして云々ということになれば、この取り扱い手数料などは、もう暴騰するということになりますが、それでよろしゅうございますか、そういうふうに理解して。
今もしあなたが言われるように、今まで下級労働者、共済組合の甲をやっておる労働組合の諸君は恩典がよ過ぎた。比較論として一歩譲って言いますれば、恩典がよ過ぎたのだ、それを上の方にも恩典を及ぼしてやるのだ、こういうのがあなたの議論のようです。それをかりに認めたところで、やり方にも方法があるだろうということがまず第一に言えましょう。
もし必要だとすれば、そうでない、つまり下級労働者であるところの汗にまみれ、油の中でハンドルやハンマーを握つておる真実の、通常的にいう労働者、これらの人々に手を伸ばすのでなければ、この産業労務者に対する住宅の立法の精神には私は合致しないと思う。だからこういうことをするためには、あるいは労働組合の諮問を条件にするとかなんとかいうような条文を入れてしかるべきものではないかと思う。
而もこの大臣、次官、高級官僚は、このようなお手盛り増額をやりながら、下級労働者の賃上や、職場の民主化闘争を抑えており、そればかりか、官公庁労働者の賃上闘争を孤立化させるために、税で苦しんでいる農民や中小企業者に、諸君の苦しいのは公務員が賃上をするからだと、陰に陽に扇動する張本人であります。実に汚ないではありませんか。
ところが、この赤十字病院たるや、今日国民大衆の、わけて生活困窮にして苦しんでおる、真に博愛人道の対象とならねばならない人たちのための病院でなく、逆に、終戰後も引続き皇室、皇族、元華族等の一部の特権階級のために広く便益を提供する病院であり、こうした不合理な経営のために、雑役婦等、下級労働者は、ひどい低賃金をしいられながら、毎年数百万円の募金で穴埋めをしなければならない状態になつておるのであります。
同時に民間におきましても三菱電機の場合、王子製紙の場合、あらゆるところにおいて給與の職階制という問題が起つておりますが、現実には実際下級労働者の諸君は、給與ベースが下げられております。待遇が改悪されております。
こういうような態度をおとりくださいますると、今あなたが御説明くださつておりまする国家公務員の職階制に関する法律にいたしましても、これは私が申し上げるまでもなく、アメリカにおきまする資本主義の集中下において、これは人間を機械化して、最も安く人間を使つて、そうして職制を通じて下級労働者諸君を圧迫するとところの、資本主義の集中表現による悪法でございます。
えらいことを言うようでありますが、そういう点も徹夜料の値上げと申しても、なかなか一つの問題だけでは出て来ないのでありまして、そういうところから少しずつ繰出して、こういう圧迫された下級労働者の待遇改善の方に向けるような主張を、私たちは協力会議を通じて申し上げたい。
最後に申し上げたいことは、こういうふうな地方財政の立て方というものは、これは明らかにわれわれは自治体の職員、下級労働者の首切り、低賃金、労働強化を強行しようとする意図のあるものだということが、私は言えると思う。今のように八箇月予算、七箇月予算ということになつて來れば、どうも自治体としては言うまでもない、首切りを断行せざるを得ないというようなことにも私は考えられる。