1990-04-26 第118回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第4号
阿蘇は熊本市を初めとする下流地帯の水源地でもあります。梅雨時期になりましてこれだけの降灰が、しかも有毒物を含んだ大量の降灰が泥流化すれば、大変な土砂災害を引き起こし、飲料水にも悪い影響を与え、市民生活にも重大な支障を来すおそれがございますので、梅雨時期を間近に控えました今日、この対策は急務であると思います。
阿蘇は熊本市を初めとする下流地帯の水源地でもあります。梅雨時期になりましてこれだけの降灰が、しかも有毒物を含んだ大量の降灰が泥流化すれば、大変な土砂災害を引き起こし、飲料水にも悪い影響を与え、市民生活にも重大な支障を来すおそれがございますので、梅雨時期を間近に控えました今日、この対策は急務であると思います。
そういったことからまいりますと、われわれも、河川の治水対策を立てますためには川の堤防を高くしたり、あるいは強くしたり、また川底を掘削したりというふうな方式だけではとてもとてもできないわけでございますので、やはり上流にダムの適地があればできるだけダムをつくって洪水をカットする、あるいは中流部、下流地帯でも調節池的なものがあれば、できるだけそういったものを取り上げて計画に入れて洪水量を軽減してやる。
それで、あそこにおきましては、水源にいわゆる大沢崩れというのがございまして、その土石流が一気に下流に出ないように、あそこに貯砂地、いわゆるポケットと言っておりますけれども、貯砂地を設けまして、上流からの土石流のエネルギーを防ぐ、そしてその後にゆっくり下流に流していく、そして下流地帯の安全度を図るということをやっておる次第でございます。
○杉田政府委員 詳細の事情を知りませんけれども、一般的に、利根川下流地帯におきましては、塩害問題というのは過去からあるわけでございまして、水質につきましては、非常に関心があると思います。特に、稲作の場合は、その植えつけの時期なり、あるいはまた生長期なり、それぞれ非常に塩分に弱い時期がございますので、当然そういう水質の問題が入ったものではないかというふうに考えます。
○福田(省)政府委員 実は、この持っていき方につきましては、上流地帯の人と下流地帯の人たちと協議会のようなものをつくりまして、促進してまいりたいと考えておるところでございます。それも一つの方法と思っておりますが、やはり受益者の合意を得る必要もございますので、そういうこともつとめてまいりたいと思っております。
しからばこの下流地帯でありますが、この下流地帯が現実においていま湛水をしているということを御存じでありましょうか。しかも八潮、三郷、葛飾、こういう常時湛水をしている住宅があるわけでございまして、大体、三郷市において三百戸、それから八潮市において五百戸が湛水をしている。
私、大沢くずれを初めて見まして、その下流地帯、潤井川——さいの川原というものはこういうものだという感じがしたわけでありますが、この川の下に富士宮市があるわけですが、もしこれがいま少し大きく洪水でも出たらどうなるんだろう、下に住む人たちの気持ちははかり知れないほどの心配があるだろうという感じがいたしました。
どちらかといえば、最近の鶴田ダムとかあるいは電力専用ダム等の災害に関連しまして、ダム下流地帯の皆さんが、ことばを言えば、ダムアレルギーといったような感じもなきにしもあらずでございます。
こういう点についで、いわゆる下流地帯に住む住民なり河川関係のはかり知れない被害というものがいままで幾たびか提起をされているわけでございますが、このような国有林の保安林に対する施策並びにゴルフ場等の無計画な設定によるところの砂防対策、こういうものはどういうふうになされておるのか。
私は、この考え方をもう少し拡張をして、そして一朝有事に備えて——多くの場合民間の企業である電力会社がやっておりますが、今度の場合も電力会社はお見舞い金を出したようでございますけれども、少なくとも風水害における個人災害補償制度が確立されるその背景、それを舞台にして、やはりダムの下流地帯はもう一つ、プラスこのような基金制度によって一朝有事に備えるということが考えられてしかるべきではないかと思う。
これはたまたま災害を起こした新成羽川ダムだから具体的に切実な感じがしますけれども、いずれの日にか、どこかのダムがこういう下流地帯に災害を巻き起こすかもわからないのですから、この点はひとついろいろな角度から、やはり洪水時にはダムは、たとえ利水ダムであろうとも水を治める、治水に目的運営を集中すべきであるというこの線を制度的にも確立してもらわなければならぬ、こう思いますから、重ねてひとつこの点は私から強調
ですから、今後私は、やはりダムの下流地帯の住民の方々に対して、万一に備えて、いわゆる個人災害救済基金制度というものをつくる。現在電力会社は、発電水利使用料あるいは流水占用料ということで毎年納めて、これは河川改修に回されておる。それと別の発想で、電力会社もひとつ基金を積み立てる。これは税制上損金算入、こういうことでやる。
今後、下流地帯の住民の安寧福祉を考えれば、これは思わない雨がたくさん降ったからというようなことで済ませるかどうか、重大な責任問題だと私は思うのですよ。これは一体国の責任か県の責任か、どうなんですか。
○小澤(太)政府委員 ここで私からこうするということをはっきり申し上げるいま段階でありませんから、したがって鍋田干拓の問題といま御指摘の木曽川、長良川の下流地帯ですか、あわせてよく私のほうで調べてみたいと思います。そうして、はたしてどうしても大事なところであるということになれば、またこれはそれに対する対策を講じたい、こう思っておりますから、両方あわせて真剣に検討してまいりたい、こう存じます。
○説明員(住吉勇三君) ただいま御質問ございましたように、利根川の下流地帯は、従来より農業用水の比較的不足しておった地帯でございます。
その後、下流地帯の都市化現象が激しく進んでおりまして、地元の水需要の要望もございます。また県のほうからもそういう要求が最近になって出ておりますので、先ほど御説明申し上げましたように、四十七年度の予算で坂根ぜきの調査設計を固めて四十八年度からこの坂根ぜきに着工したいという予定でおります。
○福田(省)政府委員 先生御指摘のとおり、保安林を買います目的は、やはり地元の下流地帯に住む住民の皆さんのことを考えてそういう保安林という制度をつくっているわけでございます。したがいまして、国有林の経営におきましては、この事業を達成していくためには、やはり地元の皆さん方の御協力を得なければできないものでございます。
○政府委員(岡安誠君) 五ケ瀬川下流地帯におきます砒素による土壌汚染並びにその関連の玄米中の砒素の量につきましての斎藤先生の分析の結果をどう評価するかということでございますが、相当前に、これは県がお願いいたしまして分析をしたわけでございまして、玄米中に二八〇PPMの砒素が入っていると、こういうような結果だということも聞いております。
○岡安政府委員 お話の下流地帯でございますが、やはり亜砒酸のみならず重金属によります上壌の汚染があるということで、いろいろ調査をいたしております。やはり中には、砒素につきましても相当程度高度の汚染をしている土壌が発見されております。
なお、ただいま先生からお話ございましたように、上流、下流との通信網と申しますか、そういう点におきましても、必ずしも十分な連絡施設がないようでございますので、私どものほうもいろいろな管理用の観測器材を整備すること、その中に下流地帯との通信網をさらに整備すること等を考慮いたしまして、来年度の予算要求にも出しておるようなことでございまして、今後そういう方面の管理体制の強化につきましては万全を期してまいりたい
○政府委員(松本守雄君) 確かにその水源の定義、意味が問題でございますが、普通、山で散布をいたしました直後、その下流地帯に流れてくる水をとりまして分析をしております。その結果では、人体に影響のあるような濃度の検出が出ておりません。そういうことで普通なら心配がないのでございますが、安全をとる意味で人家のそばとか、水道をとっておる上流地帯とか、そういう所には散布をやらないという方針をとっております。
そこで、いま問題になっているのは総合的な開発、国も助成するけれども、その水開発によって利益を受けるところの下流地帯も応分の経費負担をしようじゃないかということ、これと同じような発想を持っていいんじゃないかと私は思うのですが、こういう点をやらないで、ただ地元の町村だけが受けるというところに問題がある。国の施策ももちろんやる。しかしながら、それによって受ける都道府県も相当負担していいじゃないか。