1953-08-06 第16回国会 衆議院 本会議 第37号
悲惨な水害を再び繰返さないためには、災害対策の根源である上流水源山地の保全を徹底的に強行すること、これこそ恒久策の根本であると深く確信するのであります。そのためには、第一に、造林事業を拡大実施することでありまして、現在全国の要造林地は百二十万町歩、不良林相で人工造林を要するものが百五十万町歩あると聞いております。これらに対する造林事業を速急に実施することが急務であります。
悲惨な水害を再び繰返さないためには、災害対策の根源である上流水源山地の保全を徹底的に強行すること、これこそ恒久策の根本であると深く確信するのであります。そのためには、第一に、造林事業を拡大実施することでありまして、現在全国の要造林地は百二十万町歩、不良林相で人工造林を要するものが百五十万町歩あると聞いております。これらに対する造林事業を速急に実施することが急務であります。
区間主義か水系主義かは立法技術としては確かにそれぞれの主張もありますが、近時の電源開発用排水事業その他大規模利水事業と治水との関連性、これの同時的解決をはかるための、多目的ダムの建設、さらに上流水源山地の荒廃の下流への影響などを考慮すれば、河川を必然的に一つの水系として考慮せざるを得ないのであります。