1978-04-06 第84回国会 衆議院 地方行政委員会 第9号
これは当時の知事さんでありますけれども、「皆さんはいきなり三里塚案が出てきたという奇異な感じを抱かれたかもしれないが、その一、二ヵ月前から、実は佐藤首相のお使いという人が何回もきていた。若狭さんとかあるいは当時官房副長官」も何回か来ておられた、という回顧談がありますけれども、こういうトップの話し合いによって地元には全く相談なしに決められたというところにこの問題のこじれる最大の根源があったわけです。
これは当時の知事さんでありますけれども、「皆さんはいきなり三里塚案が出てきたという奇異な感じを抱かれたかもしれないが、その一、二ヵ月前から、実は佐藤首相のお使いという人が何回もきていた。若狭さんとかあるいは当時官房副長官」も何回か来ておられた、という回顧談がありますけれども、こういうトップの話し合いによって地元には全く相談なしに決められたというところにこの問題のこじれる最大の根源があったわけです。
適地であるというには、その前提に適地であるという調査の資料がなければならないはずだと思うのですが、いつあなたのほうで三里塚——これは航空審議会の答申案にも三里塚案は出ておりませんよ。富里付近というものを拡大解釈して成田の中に入ってきておる。それにしても適地であるというならば、適地であるという前提の調査がなければならない。その調査をどんな方法で、どういう調査をなさったかを伺いたい。
と申しますのは、友納知事の富里案に対する述懐の中にもございますが、富里の場合は非常に時間をかけてきまったので、反対運動が固まって実行ができなかった、もしあれが三十八年九月に問題が出て、その直後に一刀両断ばさりとやってしまえばできただろう、こういうような述懐をいたしておりましたが、あつものにこりてなますを吹くと申しますか、三里塚案の場合はどんぴしゃりで、全然問答無用というような形で最終決定をいたしたわけでございます
新国際空港問題につきまして、総理は、先日の本会議におきまして、三里塚案につきましては富里地区への拡張は行なわないという答弁がありましたけれども、この前公団の成田総裁が富里地区に対してその買収方の協力を順うというような発言をしまして、だいぶまた物議をかもしたわけであります。この総裁と総理の見解が違っておるのかどうか、それに対してどういう指導をされたのか。
次に、今回決定しようといたしまする三里塚案についてお伺いをいたします。 第一に、去る二十二日、総理は、新空港問題について、千葉県知事を招いて会談をされておりまするが、その際、総理は、富里案はやめて、新しく三里塚御料牧場を中心とする地域に建設をしたいとして、協力を要請したと言われておりまするが、どうか。