2020-11-17 第203回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
奨学金の会会長の三輪定宣千葉大名誉教授の試算によりますと、OECD平均並みの教育予算にするためには約五・九兆円の増額が必要ということです。二〇二〇年度の文教予算は四・三兆円ですので、この規模では到底追い付きません。
奨学金の会会長の三輪定宣千葉大名誉教授の試算によりますと、OECD平均並みの教育予算にするためには約五・九兆円の増額が必要ということです。二〇二〇年度の文教予算は四・三兆円ですので、この規模では到底追い付きません。
そこで、お二人の専門家の方、小川正人参考人、三輪定宣参考人にお伺いいたしますけれども、私は、今回の無償化法案というものは、やはり歴史的画期をなすものだと思っております。 冒頭にも申し上げましたけれども、国連人権規約のA規約十三条二項(b)、(c)というものを本当に長年留保してきたわけでありますけれども、ついにそれを撤回するんだという方向が打ち出された。
○参考人(三輪定宣君) 子供の心を本当によく理解してくれる先生に対して、子供たちも尊敬し、あるいは信頼をするのだと思います。子供と教師の心の溝が今開いているかもしれません。それだけに、一層そういう実践、取り組みが必要なのではないかと思います。また、子供たちを本当に大事にしてくれる先生に対して、父母もまた尊敬をするんだろうと思います。
○参考人(三輪定宣君) そうですね、やはり先生一人当たりの子供の人数が減ります。そうしますと、当然それだけ一人当たりの指導時間がふえてまいります。そうすれば、そのことが学力、人格面での効果に確実につながっていきますから、一番明確なことではないかと思いますね。
○参考人(三輪定宣君) やはり学ぶ力が身につくには、わからないところを丁寧に教えてもらうというその条件が決定的に必要で、わかることによってますます意欲が燃えてくるわけですね。そういう意味では、少人数の集団の中で初めて子供たちは本当に学ぶ喜びが実感できるようになっていくのではないかと思います。
○参考人(三輪定宣君) 比較はやっぱり必要だと思います。ただ、その比較の仕組みがこれからどのようにしてつくられていくかというテーマ、課題ではないかというように思います。 確かに専門家もまだ学内にはおりませんので、そういう点でのお互いの研究ですか、それを深めていくということも大事なテーマだと思います。
○参考人(三輪定宣君) 公費にふさわしい活動が迫られているというように思います。本当に、納税者、国民の利益になるような教育研究活動をする義務というものが課せられているというふうに思います。
○参考人(三輪定宣君) ですから、当然、それに対する反論、批判もあふれるごとく出てくると思います。
○参考人(三輪定宣君) この種の問題は、具体的な資料は用意しておりませんので、的確なことは申し上げられませんし、細かい話をしますと無責任になるし、また関係者にも御迷惑になると思います。 ただ、私はほとんど裁判関係の資料も取り寄せて検討いたしましたけれども、その限りにおいてはやはり非常に教育熱心な先生で、その熱心な余り、やっぱり従来の管理の枠に十分はまらないという点はあったと思います。
○参考人(三輪定宣君) 私は国立の教員養成大学学部でこの間養成をやってきましたんですが、最近の事情、御察しのとおり児童生徒数が急減しまして教職員の需要も極端に低下して、首都圏では二割とか三割くらいしか、小学校課程を卒業しても教職につけないという状況になってきておりますので、したがいまして、非常に教職に意欲があり、また学力が優秀でないと実際には今の現場に立てないわけです。
○参考人(三輪定宣君) 見せしめ処分の疑いがあるということは、確かに明記いたしました。ちょうど時期が時期でございまして、臨教審で条件つき採用を一年にして初任者制度を導入するということが議論になっているさなかに行われたことですので、その初任者研修なるものがどういう条件の中で行われるのかということを具体的に事例として取り上げるということは政策的には大変有効であるわけですね。
実は、季刊「教育法」、一九八七年秋季号、ここに、たまたま明日参考人に呼ぶ先生ですけれども、三輪定宣という千葉大学教授の京都の木下事件の論文が出ているわけですよ。