1958-09-10 第29回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第3号
さらに潟の東部沿いに馬場目川を渡り、干拓計画の東部承水路の中ほどに位置する三倉鼻高台より八郎潟の全景を展望して、干拓計画の全貌を概観しました。干拓に伴う漁業補償については、昨年暮に二千七百戸の漁民との話し合いもつき、財産補償を合せて総額約十八億円の補償金が今後三カ年の間に支払われる計画になっております。
さらに潟の東部沿いに馬場目川を渡り、干拓計画の東部承水路の中ほどに位置する三倉鼻高台より八郎潟の全景を展望して、干拓計画の全貌を概観しました。干拓に伴う漁業補償については、昨年暮に二千七百戸の漁民との話し合いもつき、財産補償を合せて総額約十八億円の補償金が今後三カ年の間に支払われる計画になっております。
まず潟の東側中央にある三倉鼻の高台に立ち、秋の陽に白帆をふくらせて船びきをしている十数そうの漁船を遠くから見ながら広大なる干拓予定地の全貌を見おろしたのであります。このとき干拓に対し当初より強い反対を続けてきた漁民の代表から、これまでの反対の理由と、今回干拓に賛成するに至った経過の説明と、本事業が一日も早く工事に着工するようにとの熱意ある陳情を受けたのであります。
翌十八日は、能代市に参り、秋田木材能代事業所、瀬川樽丸工場、東北木材工場等を見学し、引続いて八郎潟に至り、三倉鼻及び船越水道よりこの潟の干拓事業計画の説明を受け、その全貌について見学を行つたのであります。 それより秋田県庁に参りまして、池田県知事以下所管部課長より県下農林業事情、なかんずく農業災害等について詳細なる説明を聴取いたしたのであります。