1984-07-30 第101回国会 参議院 社会労働委員会公聴会 第1号
第四番目といたしまして、医療保障というのは、生涯の一貫保障でなければならない。我々のライフサイクル、生まれ落ちでから死に至るまでの人生行路の各段階において、給付率に落差があってはならないはずのものでございます。したがいまして、今回の案は退職者の医療が不利にならないようにという配慮とセットの形で出されたという点で私は評価するものでございます。
第四番目といたしまして、医療保障というのは、生涯の一貫保障でなければならない。我々のライフサイクル、生まれ落ちでから死に至るまでの人生行路の各段階において、給付率に落差があってはならないはずのものでございます。したがいまして、今回の案は退職者の医療が不利にならないようにという配慮とセットの形で出されたという点で私は評価するものでございます。
ただし、午前中申しましたように、医療は生涯の一貫保障でなければならないというふうに申し述べましたが、本当は地域保険といったようなものが生まれ落ちてから死ぬまでの間の一番基底にあって、ちょうど年金の方で基礎年金というようなものがあると同じような意味で、本当はその地域保険というものが一番基底にあって、そして勤労段階では勤労段階にふさわしい保険が乗っかり、老人段階では老人のヘルスの方の意味での老人保険が乗
というような項目と、さらに「右実施についての了解細目」として「国民の連帯意識の高揚、生存期間の一貫保障、労務管理と社会保障の分離、負担と給付の公平、低所得層の有病率の高いことの考慮、医療従事者の質的向上」等々たくさんの実施項目があるわけでございますが、この約束には密約といったようなものは全然ないと私も承知をいたしておるわけでございます。
それよりも、もしおやりになるというなら、この中にもありますが、私は医師会長との八項目は非常によくできていると思うのでありますけれども、生存期間の一貫保障なんというもの、こういう点なんかをいま少し抜本改正なら真剣に考えてもらはなくてはならぬ。
「生存期間の一貫保障」ということでございますが、私はこれを見て、1がもし横の関係、「国民の連帯意識の高揚」が保険制度の横の連帯をいっているとすれば、第2は私は縦の連帯をいっているのではないかという感じがするのでありまして、おぎゃあと生まれた子供のいわゆる健康の保障から死んでいかれる老人の医療まで、これを一貫して基本的な医療体系をつくり上げるということに私は両者の意見の一致を見たと思うのでございます。